● ☆ SF 日本釣り紀行 (12)  


  One day @future in  三重県伊勢志摩 伊勢エビ 死滅回遊魚 


 


          伊野 アーサー (Iknow Arther)


 


地球温暖化で、世界の海水面が五メートルから七メートル上昇し、


第二次南海大地震・第二次関東大地震で日本の都市部が大被害を


受けたかなり近い未来の釣り紀行です。


 


箕面


「この前の屋久島の釣りはおもしろなかったな」


 


鈴木


「そうとも、言える」


 


箕面


「ただ、釣れるだけやなんて、そんなん釣りやない」


 


鈴木「そしたら、なにも釣れない方がええんか?}


 


箕面


「いや、釣れないと困るけど、そやけど、あんなに釣れたらおもしろうな


い。作業しているだけや、疲れるだけや。高級魚は高級魚らしい釣れてくれんと」


 


鈴木


「じゃあ、今日は、もうやめて帰ろうか?」


 


箕面


「なんでや、せっかく伊勢志摩まで来てるのに。なんで気分わるうしてるんや分からんわ?」


 


鈴木


「今日は伊勢エビを素潜りで捕る予定や、あんた『いっぺん死ぬほど伊勢エビを食ってみたい』いうたから、さそったんやで。素潜りはアンタの方が上手やしな」


 


箕面


「なに、伊勢エビ、そうやった、そうやった? あんた、またワシが寝てる時に、話したやろ。悪い癖や。釣りやったら何でもええから、いくいく。伊勢エビは格別のおいしさやから、今からなんて絶対に、帰らへんで」


 


鈴木


「でも、さっき、あんなに釣れたら釣りやないい、高級魚は高級魚らしくなんて言ったしりから、『釣りやったら何でもええ』言うたな」


 


箕面


「あんた、『釣り人の心』ちゅうのがわからんか、こうして釣りに行く時


が、『今日はどんなんが釣れるやろ!』と一番楽しい時や。そやけども、伊勢エビなんて、そんなに捕れるものやないで、オヤジの里の和歌山でも、めったにとれへんで。日本がこんなになって(地球温暖化で、南海大地震・東南海大地震・第二次関東大地震の津波で、表日本の半分以上の漁師が死んでしもたから、漁業権なんかうるさくないけども、本来は伊勢エビはとったらあかんのやで。うちはお爺さんが漁師やったし、オヤジはその息子やから、捕っても大目にみてくれた。それでも、滅多にとれへんかったで。」


 


鈴木


「ところが、スポンサーの財団が、伊勢志摩の元道路て海に沈んでいるところに、トレーラー50台分の、伊勢エビの人工漁礁を作って、沈めたんや。五年前のことやけど。その作業をしたんやけど、その後どうなってるか調べてほしいという仕事がはいったんや。もともと、山が海まで迫っている地形やから、森が海を創る事の確認にもなるので、この伊勢エビプロジェクトがはじまったんや」


 


箕面


「ええなあ、伊勢エビ捕獲大作戦や。死ぬほど伊勢エビが食えるで」


 


==============伊勢エビ漁は大量でした================


 


箕面


「ああ、死ぬほど伊勢エビが食えるとおもって、いっぱい捕ったけども、伊勢エビを食べる前に死ぬととやった。」


 


鈴木


「当たり前やで、自分の身体が入るぐらいの大きな網袋をもって潜り、袋一杯に伊勢エビを捕まえるから、重くて、浮かんでこれへんのやで。上から、引っ張ったから助かったんやで。アンタが伊勢エビに喰われるとこやった。」


 


箕面


「伊勢エビって、人間を食べるんか?」


 


鈴木


「ほとんどの魚は、タンパク質をたべるからや、アンタの死体が、うみに沈んでたら、まあ、ふやけて、魚に食われて、7日で骨だけや」


 


箕面


「あっそう、なんや、あんたは、伊勢エビは一匹も捕らなかったんか?この箱の中に色の付いた小さい魚はいるけども、伊勢エビはゼロやんか、面倒な事は全部ワシに任せて、喰うだけ喰うつもりやったんか?」


 


鈴木


「そんな事あらへんで、伊勢エビは五匹は捕まえたで」


 


箕面


「友達やから、ウソつかんでもええで。アンタが伊勢エビを一匹も獲れなくても、ワシは怒らへんで」


 


鈴木


「うそやない、よく見てみたら」


 


箕面


「その箱の中には、小さなエビでもいるんか、そんなには見えないで。わかった、捕った伊勢エビがにげんたんやな」


 


鈴木


「アンタ、よくウエットスーツの上を見てみ」


 


箕面


「ほんまや、伊勢エビがアンタの身体の上にへばりついてるんや、伊勢エビはやっぱり人間を喰うんやな、あんた痛くないのか?」


 


鈴木


「ウエットスーツの上やから大丈夫。よく見て、ウエットスーツの上にセーターを着てるやろ。そこに伊勢エビがしがみついているんや」


 


箕面


「ほんまや、ちゃんと五匹しがみついているわ。アンタがウエットスーツの上から、セーターを着るから、『変わった事するなあ、寒いんやろか?アホちがうか?』と思っていたけど、アンタはエライ」


 


鈴木


「実は、北オーストラリアで、伊勢エビをとるダイバーが、セーターを着て、そこに伊勢エビをしがみつかせてたそうや。伊勢エビは、おどろくと、手足や身体をまげ、ますますしがみつくという習性があるんや、いっぺん、やってみたかったんや」


 


箕面


「なるほどなあ、それで、その箱の中のきれいな魚はなんや、伊勢エビ食べよう、そんな食えない魚なんか聞いても仕方ないけど」


 


鈴木


「ああ、この箱の中の魚やろ、もともとは沖縄などの南の海の魚やけども、黒潮に乗って、卵や幼魚が日本にたどりついてきて、住みついている魚や。クマノミファイティング・ミモの魚)やルリスズメやチョウチョウウオもいるし、カスミアジなどもいる。ハナビラウツボ、ハナゴイなんかもいる、たいていは冬になって海水温が下がって死んでしまうので、死滅回遊魚と呼ばれていた。ところが地球温暖化と言われるようになってから、冬に死なないで生き残るものが増えてきたんや。どんな死滅回遊魚が、生き残っているかが、調査の目的でもあったんや。もうこのあたりは、ソフト・コーラル(サンゴ)は昔からあったけども、テーブルサンゴはすくなかったんや、でも、人口魚礁の所に、小さなサンゴをつけ


て沈めたのが、どれぐらい大きくなったかというのも、調査のもう一つの目的やったんや。東京湾に、もうサンゴはいるみたいやし、イタリア料理のアムール貝がかなり増えている。これは外国船が落としていったんが始まりやけど、、


 


 


あれ、おいおい、一人で伊勢エビを十匹もさばいて、食べてしもうて、もう、昼寝しとる、また、聞いていない!まあ、箕面さんが死滅せんで良かった、でないと奥さんにどない言うたら良いかわからんなあ、あの奥さんは、こいつにはもったいないぐらい美人やしな、、」


 


                     伊勢志摩 編



                           おわり、



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