介護サービス(20)~地域密着型サービス・グループホーム~ | 静岡発!介護社労士JOYがゆく!

介護サービス(20)~地域密着型サービス・グループホーム~

 介護に携わる最初の一歩が…
 こんな環境でスタートしたのか…

 何年か先に私自身が同じ境遇に
 なったら…と思うと正直
 
 「ぞっとした」

 確かに「在宅」での介護が
 「しんどい」のも現実だが
 そう言いつつも…

 家族が一緒にいることの
 豊かさを考えたら
 「在宅」で介護できるのが
 至福の喜び…

 でも、介護される家族から
 こんな声があがるのもまた事実…

 「家族を預かってください」

 メカニズムがよくわからない
 「認知症」を発症される場合には
 特にそう思う方々が多いのではないか…

 あっという間に進行する「認知症」…
 ゆっくりと進行する「認知症」…

 同じ「認知症」の括りでも
 似て非なる進行度合いに愕然…

 こんなとき、即座に施設に入れたいと
 右往左往されるご家族の姿が
 目に浮かぶ…

 入れないと恨み節が
 出る場合も実際にはある…

 それはさておき…

 「認知症」を発症した方々に限定した
 介護施設として「グループホーム」が
 あります。

 もちろん、条件は…

  ・「認知症」を発症している
  ・介護認定結果が「要介護」

 であることが前提になります。

 実際には…
  ・生活の基本となる居室は個室
  ・食堂,浴室,トイレは共同利用

 生活スタイルとしては…
  ・利用者が各自役割を持つ
 
 そのことにより認知症の進行を
 遅らせることを目的としています。

 もちろん、少しでも良い方向に
 向かうことが一番嬉しいですが…

 ただ…

 療養型介護施設とは違い、
 施設内に医療機関はありませんので
 いざとなれば往診→病院搬送と
 なってしまいます。

 そして…

 実際にはどうかというと、
 利用者が介護スタッフと一緒に
 動ける施設ばかりではない…です。

 もし、要介護4・5の方々が入所して
 いれば…その方々に役割を
 持たせるのはまず無理なお話しです。

 最近の受け入れ状況を見ると…

 施設が期待するような要介護1~3の
 方々だけを受け入れるわけにはいかない
 介護の現実があります。

 特に社会福祉法人が運営する
 グループホームなどでは顕著です。

 「特養でしょ?」

 要介護度の高い方々にとっては
 特養に入られることがかえって
 良かったりするのですが…

 2015年4月1日から「特養」と名の
 つく施設には要介護3以上の方々しか
 入居できないよう法律が改正された
 からですが…

 今はその過渡期ですので
 あまり良い言い方ではないですが…

 「駆け込み」

 を狙っている現実も見え隠れいたします。

 最近は認知症に関する理解度も深まり、
 テレビなどで特集を組んで放送が流れる
 ことも多くなりましたので…

 家族が抱える不安や現実を目の当たりに
 できるようになってまいりましたが…

 これからさらに認知症の方々が増えて
 いく現実には到底追いついていかない
 施設の設置、国の政策としての

 「基本は在宅での介護」

 など考えると、グループホームで生活
 できる方は幸せなのかもしれない…

 そう考えることもあります。

追伸
 グループホームと言っても、
 本当に様々です。

 利用者さん同士和気藹々の施設、
 そうではない施設…確かにあります。

 「利用者さんのありのままを尊重する」

 これは介護に携わる人間が誰しも
 思うことです。

 ただ…同時に

 「過介護」

 になってしまうこともあり、悩んでしまう
 ことも毎日あります。

 多分、一生かかってもこの問題が
 クリアになることはないだろう…

 だから、ある程度の割り切りが必要…と
 腹をくくるしかない…ですね。

 まだまだ続く介護への道…
 少しずつ日々成長しよう