力を込めて持った剣の切先は

大きく揺れる。

 

 

逆に力を抜いて持つと

 

切先が安定し

腰の据わった美しい構えができる。

 

 

 

手を掴まれた時

渾身の力でほどこうとすると

 

相手はさらに力を込めるので

ほどくのは難しくなる。

 

 

驚くことに

 

掴まれた手から完全に力を抜き

軽く振り回すだけで

 

相手は吹っ飛んでいくのだ。

 

 

力を入れるのが強くはない。

 

力を抜くと自由になって

相手の力も

自分のものにすることができる。

 

 

それはよく考えれば

不思議でも何でもないのだ。