京都大文字焼きを

テレビで見た。

 

 

幼いころから毎年

わざわざ京都まで

見に連れて行ってもらった


懐かしい行事だ。

 

 

街を囲むように焚かれる火が

綺麗で


これでお盆が終わる


くらいに思っていたけれど



去年亡くなった母の

初盆である今年は

 


今までとは違う気持ちで

送り火を見た。

 

 


お盆の間一緒に過ごした

亡き人が


迷わず帰ることができるように

という

残されたものの願いを


初めて実感できたからだった。




そこには



これまでの

おびただしい数の人の祈りが

込められていたことが


初めてわかったからだった。