両側人工股関節置換術後3年半の内科医です。


最近は、「コロナはただの風邪と同じ」「インフルエンザと同じ対応でいい」という声が大きくなり、全体的に警戒が緩んでいるように感じられます。


人の移動の制限も緩和され、旅行に出かける人も増えています。これらは、経済政策に基づくもので決してコロナの威力が減った訳ではなく、第6波以降は感染力は約5倍になり、オミクロン株での死亡率が高くなっており、医療現場の負担が減ったということはありません。

「年末年始で人の移動が多くなり、コロナ患者が増える」という私の予感は残念ながら当たってしまいました。


まだまだ大手を振って「旅行に行こう!」という気分にはなれません。


参考文献

https://approach.yahoo.co.jp/r/QUyHCH?src=https://news.yahoo.co.jp/byline/kuraharayu/20230107-00329719/&preview=auto


重症者が減り、見かけ上の死亡率が減ったのは

☆医療現場・罹患者の家族などが対応に慣れてきた

☆高齢者にはあまり人工呼吸器などを使わなくなった

(その結果、統計上の重症扱いが減った)

☆ワクチン接種が行き渡り、重症化する人が減った

☆メディアの報道が減った


などが考えられます。


しかし、ここ数週間の日本におけるコロナ死亡率は世界一になっています。入院のためのベッドが不足している事実も変わらず、心筋梗塞や脳梗塞など緊急を要する病気でも入院が難しくなっている事実も変わりません。

医療現場では、医療者が濃厚接触のために出勤停止になる人が多く関係者の疲弊は相変わらずで、報道されなくなっただけです。


日本人の周りの雰囲気に流されやすい気性がよく現れていると思います。

ちょっと安易になり過ぎていませんか‼️


とくに普段の行動がわからない“たまに会う人”との飲食や長時間の会話には注意が必要です!

感染はほとんどが飛沫によるものとわかってきました。

つまり、コロナ禍で長い間会っていなかった友人との飲食は、まだ解禁すべきではないと考えています。


昨冬はほとんど発生が無かったインフルエンザの流行もうがい・手洗い・マスク着用などに対して気が緩んでいるとしか考えられません。

海外からの旅行者が増えても、これらのことをきちんとやっていれば、そう簡単には感染しません。


私は長年にわたり、冬には朝から晩までインフルエンザの患者さんを診察してきましたが、一度もインフルエンザにかかったことはありません(もちろんワクチン接種はしています)


また、一日に何度も会合がある場合はその都度マスクを交換することも大切です(外し方も表面を触らないように)


残念ながら、ワクチン接種による病いや死亡の事実があることも明らかになってきましたが、インフルエンザワクチンなどと同様に避けられない事実で、コロナワクチンだけが特殊という訳ではありません。


ワクチンは、自分が罹らないためという目的だけでなく「知らぬ間に他人にうつす」可能性を減らすという目的もあります。

「罹ったら罹ったときのこと!」と薄ら笑いを浮かべる若者たちの姿に背筋が寒くなります。


追加

夕方のニュースで中国からの渡航者を受け入れる

ことが決まったと知りました。

中国では「国民の50〜80%がコロナに感染している」と報道されていますが、実際には発表されている数字より多いと考えるべきでしょう。

出国の72時間前の検査で“PCR検査が陰性であること”が義務づけられていますが、感染してすぐには陽性にでないこともあります。

マスクをしていない外国人旅行者や中国人観光客をみたらコロナ陽性と思って接する方がいいでしょう。

そして、彼らが声高におしゃべりしている場所には近づかない方が無難です。




元日の簡単おせち




合格もう少しの辛抱ですから、気をつけてお過ごしください合格