半夏生と書いて ハンゲショウと読みます。
夏至から数えて11日目、今年は今日7月2日がその半夏生にあたります。
■Wikipedia 半夏生
1年を二十四に分けた二十四節気 (冬至夏至春分秋分 立春など)を さらに細かく分けた
七十二候 の一つ。中国で出来上がった物だったので日本の気候風土にはあっていなかったので 日本版が江戸時代に作られたとか。
日本の「半夏生」も中国の「半夏生ず」と変わらず薬草の「半夏(ハンゲ=烏柄杓(カラスビシャク)」が生える頃をいいます。
■カラスビシャク ~怪しい探検隊~より
■らいちゃんの家庭菜園日記 半夏生
半夏ではない ハンゲショウという名前の植物もあります。
建仁寺垣で有名な京都のお寺 建仁寺の塔頭「両足院」で、このハンゲショウの花が7月11日まで特別公開されています。
半夏生の時期に花をつけるから半夏生とも、葉っぱがまるで半分だけお化粧をしたように白くなるので「半化粧」とも呼ばれるハンゲショウ 初夏の彩りですね。
■京都新聞 ハンゲショウ 雨にぬれ 建仁寺塔頭、両足院
(6月13日)より
Wkipedia 半夏生 によると
農家にとって大事な節目の日でこの日までに農作業を終え、5日間は休みとする地方もある。この日は天から毒気が降ると言われ、井戸に蓋をして毒気を防いだり、この日に採った野菜は食べてはいけないとされたりした。
また三重県の熊野地方や志摩地方の沿岸部などでは、ハンゲという妖怪が徘徊するとされ、この時期に農作業を行うことに対する戒めともなっている。
田植えという大変な作業を終えたあと、きちんと体を休めないで蒸し暑いこの時期に無理をして働くと夏の暑さに、秋の刈り入れの重労働にとまだまだ続く農作業に耐えられなくなるので きちんと休むためにハンゲという妖怪が生み出されたのかもしれないですね。
あと湿度が高いのでこの時期は食べ物や飲み水に気をつけないといけないし。
上方ではこの日に蛸を。讃岐では饂飩を、福井県では大野市などで焼き鯖を食べる習慣がある。 (byWiki)
春からの一連の農作業で疲れた体に栄養をつけるための習慣でしょうね。
ただし上方ではいつでも「たこ焼き」は食べてるかもw
先週ちょうど淡路島に遊びに行って食べた蛸飯が超~~~~~~うまかったです。
そこで聞いた話だと、蛸の旬がまさに今なんだそうです。
「麦わら蛸」 といって 麦が収穫されて(お米と違って 麦は春にみのるのだそうです)麦わらが出来る。
その麦わらで編んだ麦わら帽子をかぶる今頃の時期の蛸は産卵前にうんと栄養をとっているので味が良いそうなんです。
兵庫県は日本で一番マダコを沢山水揚している、蛸のおいしさを知っている県なんですよ!おみやげ品店でたこ飯の素を買って帰ったけどやっぱり淡路島で食べた蛸釜飯の方が美味しかったな。
蛸飯といえばタコツボをかたどった陶器の壺にたこ飯が入った駅弁があるんですよ。
新神戸駅から帰る従姉妹はこの「ひっぱりだこ飯 」のファンですw
淡路島の向かい側の「明石の蛸」も有名ですよね。
明石では「たまご焼き」と呼ばれる「明石焼き」。焼いた茶碗蒸しのような卵たっぷりのたこ焼きをだし汁に浸して食べる。具はシンプルに蛸だけ。美味しいものです。
明石 魚の棚商店街東「きむらや 」
岡本の「貴味蛸」は夙川に 移ってました。岡本の「貴味蛸 」はお姉さんがやってはるそうです。
どの明石焼きもおいしゅうございます。
ランチに寄った芦屋 の阪神打出駅の東にある「フェリーチェ (正式名称はピッツェリア コン クッチーナ フェリーチェ)」でもランチのパスタが「タコのラグーソース」でした。
「ラグーって何だろ、シェフの名前かな?」って友達と相談してもわかるわけなくてですねw
ウチはトマトとモッツァレラのスパゲティを選んだので食べ損ないましたが気になって調べてみました。
材料をみじん切りにして煮こんで作ったソースのことだそうです。
タコのラグーソースとはタコで作ったミートソースですかね。
明石のタコを使ったラグーソースがある!
- 明石ダコのラグーソース
- ¥840
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※モバイル非対応
「神戸ヴァッラータ」って前に岡本にあったお店?今 西宮の苦楽園にあるのね・・・原付で走ればすぐだわ・・・・
一日一組しか食べれないレストランみたいだけどソースだけは売ってくれるみたい。
うまそう・・・
フェリーチェでもタコのラグースパ頼めばよかったな。
デビルフィッシュって言われて外国では敬遠されるタコだけどイタリアでは普通に食べるのねー。意外です。
自宅で簡単にタコを食べるといえば「タコと胡瓜の酢のもの」かもしれないですね。
ウチはわかめじゃなくて「もずく酢」にタコのお刺身パック(三切れくらい入ったやつ)と胡瓜の乱切りを一緒に器に盛ってよく食べます。
手軽だから^^
お金が無い時はタコがカニカマになったりするけどw
同じこと考えた人が居たw
■クックパッド -簡単^^もずくタコ胡瓜❣酢の物- レシピID :1135699
昨日買って読んでる本に一度軽く茹でて酢につけた胡瓜の食感がパリッパリになるというのが書いてあって
今夜はそれを試してみようかな。
大阪から江戸に出てきた十九歳の女料理人奮闘記。
・2009歴史・時代小説ベスト10
・2009年最高に面白い本大賞
・第2回R-本屋さん大賞 文庫部門
★1位トリプル受賞作
みをつくし料理帖シリーズ「八朔の雪」
八朔の雪―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-1 時代小説文庫)/高田 郁
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このシリーズの第二弾「花散らしの雨」の最後のおはなし「銀菊-忍び瓜」に先ほどの胡瓜の酢の物の話が出て来るのです。
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当時の江戸では冬が旬とされていたタコを普通ではありえない時期の夏に胡瓜と合わせた そのありえない美味しさに『ありえねぇ』とお客様に名付けられてしまう胡瓜とタコの酢のもの。
食べてみたくなるでしょ^^
「お澪坊、頼まれてたやつを仕入れてきたぜ」
種市が滴る汗を袖で拭って、桶の中のグニョグニョ動くものを示した。生きの良い真蛸(まだこ)である。
「けどよぅ、蛸ってのは冬に食うもんだと俺ぁ思うぜ。夏に出されてもなあ」
蛸のように口を尖らせる主に、でも、と澪は両の眉を下げながら反論する。
「江戸で冬に食べる蛸は身が硬くて。どう工夫しても、なかなか柔らかくなりません。その点、夏の蛸は良いですよ」
江戸で真蛸の旬と言えば、冬。茹でて一層身の引き締まったものを酢蛸として食すのだ。けれど大阪では夏の、身の柔らかなものが好まれる。生で食べたり、煮付けにしたり、と調理方法も様々だった。
爽やかな胡瓜と柔らかく茹でた蛸は、実に良く合う。酢のものにして良し、辛子(からし)を溶き入れた酢味噌で和えて(あえて)良し。これから本格的な厚さに向かう中、何よりの食養生(しょくようじょう)にもなるだろう。つる家のお客に、そんな美味しいものを食べて欲しい、と思う澪であった。
「夏に蛸ねぇ」
俺ぁどうも、と首を振っている店主に、澪は、軽く肩を竦めて(すくめて)笑ってみせた。
胡瓜は薄く木口に刻んで、軽く塩をして揉み洗い(もみあらい)、さらにさっと酢洗いしておく。
新生姜は針状に細く切って水に放つ。塩揉みしてぬめりを取った蛸は茹でてからそぎ切り。
酢と醤油(しょうゆ)、それに味醂(みりん)を同量ずつ合わせた三杯酢を作ってみて、澪は眉を雲らせた。せっかく留吉(とめきち)の白味醂を使っているのに、江戸の濃い醤油の色が暑苦しく感じる。醤油を控えて出汁(だし)を加え、塩で味を調えると、涼しげな合わせ酢になった。食材を入れ、浮き浮きと楽しげに箸で和える。器に装い、仕上げに生姜を天盛りにして、店主に差し出した。
「うっ」
忍び瓜より一部抜粋()内ジョウトウ
ふふw
続き読んでみたくなるでしょ^^
大評判の「ありえねぇ」を超えるヒット商品も生まれるのです。
胡瓜は擂粉木(すりこぎ)でばんばんと叩いてから、一本を四つか五つに切る。擂粉木で叩いておくことで、切り口hが御紋の形には見えない。これをさっと湯掻いて、酢と醤油と砂糖と出汁、それに鷹の爪(たかのつめ)と胡麻油を合わせた漬け汁に入れる。それだけのことなのに、清右衛門を始め、つる屋のお客たちが驚愕(きょうがく)するほどに美味しいのだ。
忍び瓜より一部抜粋()内ジョウトウ
今夜は蛸と胡瓜の酢のものにして、明日はこのパリパリの胡瓜にしようかなー♪
著者の高田 郁さんの筆の冴えは第三弾
- 想い雲―みをつくし料理帖 (時代小説文庫)/高田 郁
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「想い雲」へとますます磨きがかかっていくのです。
ちなみに一昨日の貴重な卵 の柄は
蛸唐草というのですよ^^