家に帰りたいと言い出したのでそのまま帰してしまった。
やれやれだ。
彼女を駅まで送りスクランブル交差点に立つ。
夜になるほ匂いが強くなるように感じる。
それは甘く、腐えたような臭い。
人ごみが腐りかけのりんごに群がるハエのようだ。
狂騒の始まりと終わりが交差し群れはピクトグラムに合わせて動き出す。
ジョニー・ウォーカーが点滅している。
足早に人波が割れる。真っ赤なチャップリンが点灯する。
群れに飲まれ、人の歩幅に合わせ歩くことに不安を覚え立ち止まる。
立ち止まる僕を避け人波が割れる。
僕の顔を見ることもなく、触れることなく避けていく。
振り返えると、スクランブル交差点には
闇を照らすテールランプの赤い河が流れていた。
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