[実験小説]神の子たちの境界線

[実験小説]神の子たちの境界線

◆実験小説とは?◆
小説よりも短く、詩よりも長い短編です。登場人物の「心情」と「情景」から物語が生まれるんじゃないか?そんな実験です。プロットを書いていないので書いている本人にもどうなるかわかりません><

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ちょうど高校卒業前の話です。
僕は金縛りに会っていました。

毎晩金縛りになり、5:55ぴったりに金縛りが解けました。
一週間も続くとさすがに気持ち悪くなり、何とか金縛りが解ける
5:55前に何が起こっているのか探ろうとしました。

その晩もいつものように金縛りに会いました。
でも意識していたせいか頭ははっきりと目覚めており、足元で気配を感じました。

そいつが原因かと思い動かない体ながら必死でその姿を見ようとしました。
何とか首だけが少し動き姿を見る事ができました。

白い服を着た黒髪でワンレンの女性でした。
弟の机で何か探しものをしているような感じでしたが、
僕が見ている事に気づくと消えてしまい金縛りも解けました。

それ以来金縛りに会うようなことはなかったのですが、
僕は、夢か何かだと思いその事を忘れかけていました。


それから1年後、僕は新聞配達をしながら独り暮らしをしていました。
すぐに彼女ができて同棲生活を始めました。

新聞配達なので朝の1時くらいには家を出るのですが、
いつも彼女が「いつ帰ってくる?」なんて聞いてくるので可愛いなあなんて思っていたのですが、
1週間もすると僕が仕事に行こうとすると

彼女が僕にしがみつき「行かないで!」なんていってくるじゃないですか。


何かあるのか原因を聞いてみると。
「あなたが出てった後、女の人がベットに立ってるの・・・・」

詳しく姿を聞いてみると、「白い服を着たワンレンの髪の長い女性」
そう、かつて僕が見た人と同じだったのです。

どうやら僕は白い服を着たワンレンの女性に憑かれていたようでした。






よくよく聞いてみると彼女は霊感が強いタイプらしく、
人の感情や思念の残滓が色として残っているのが見えたそうです。

怒りの感情は黒、楽しい感情は黄色というように
そこでどんな事があったのか、感情を通して見えたようです。

自分が見たものと彼女が見たものが同じという現実を目の当たりにし
自分には霊的なものが見える事を肯定するようになりました。

不思議なもので、そういう霊的なものがるのが当たり前なんだ。と認識すると
そういうものを頻繁に見るようになりました。

本当にあった怖い話01

ちょうど10年ぐらい前の夏の日です。
僕は毎晩物語を綴っていました。

自分の過去と感情を様々なオブラートに包むような文章を
日記を綴るように毎晩書いていました。


しかし、夜中の3時を越えると肩が重くなり
誰かに見られているような感覚になり極力3時前には書く事を
止めるようにしていました。


しかし、物語の佳境を書いていたとき夜中の3時を越えても、
視線を感じるのも無視して書き続けていました。
ひと段落して、気付いたときには4時を越えていたためすぐにベッドにもぐりこみました。


そして、灯りを消し目を瞑ろうとした時、

体が硬直し動かなくなってしまいました。


完全に金縛り状態です。

体が動かないにも関わらず足元から絹擦れの音と共に何かが僕の体を這い上がってきます。

直感的に灯りを付けなきゃと思い


動かない体に


動け


動けと念じ、


何とか右手だけ動くようになり
電灯のスイッチに手を伸ばしました。


すると小さな手が僕の手の甲に触れました。


「つけないで・・・」とささやく声。



声を無視して灯りを付けました。


そこに浮かび上がったのは、
青黒く腐った肌に水で膨張してぶよぶよになった赤子でした。


灯りをつけると金縛りは解け、すぐに僕の体を這い上がって来ていたものを見ました。

それは、黒髪の女性でした。

「破!」と一言発すると赤子も女性も消えました。


何度も霊的なものを見てきましたが

ゾンビのようなホラーじみたものは初めてでした。




余談ですが、生きている者の方が、死んだ者よりも強いので、
体が動けば霊というのは誰でも祓えます。


祓う言葉は「消えろ」でも「やめろ」でも何でもいいのですが
腹の底いわゆる丹田から発しやすい言葉がいいみたいです。
とにかく大声で叫べば祓えます。


だから見えない人、感じない人は霊に影響される事はほとんどありません。
ただ、「こいつ見える奴だ」とばれると寄って来るので僕は大概見えても無視していました。


28のときに霊媒師の人に閉じてもらったのでそれからは霊的なものに悩まされる事はなくなりましたが、自分の持つ才能を失ったようでもあり寂しくもありました。


昔の人が言った「草木も眠る丑三つ時」とは2時半~3時の事を指しますが、
この時間帯は本当に霊の寄りやすい時間帯です。


明るく賑やかなところにいるか、眠ってやり過ごすかしてください。




夜更かしはほどほどに・・・・。