雨ニモマケズ | JOURNEY21

雨ニモマケズ

岩手の詩人 宮沢賢治


「雨ニモマケズ」は、
宮沢賢治さんの没後に発見された遺作のメモだそうです。
37歳で亡くなる2年前に書かれたものだとされています。

結局のところ、人間誰しも自分が一番かわいいものです。
だからこそ、この詩は今でも人々の心の琴線に触れるのだと思います。

サウイフモノニ ワタシハナリタイ






雨にも負けず


雨にも負けず 風にも負けず

雪にも 夏の暑さにも負けぬ

丈夫な体をもち

慾はなく 決して怒らず

いつも静かに笑っている

一日に玄米四合と味噌と

少しの野菜を食べ

あらゆることを

自分を勘定に入れずに

よく見聞きし分かり

そして忘れず

野原の松の林の陰の

小さな萱ぶきの小屋にいて

東に病気の子供あれば

行って看病してやり

西に疲れた母あれば

行ってその稲の束を負い

南に死にそうな人あれば

行って怖がらなくてもいいと言い

北に喧嘩や訴訟があれば

つまらないからやめろと言い

日照りの時は涙を流し

寒さの夏はおろおろ歩き

みんなに木偶坊(でくのぼう)と呼ばれ

褒められもせず 苦にもされず

そういうものに 私はなりたい



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