教育学者のDayが言うには、「大人の学びを支援するために、学びのコミュニティ作りが非常に大事」と言っています。
teaching adults is really about nurturing a climate that promotes the emergence of learning communities (Day, 2004, p. 425). とのこと。
なので、コミュニティ作りに関することが最近のテーマの一つになっています。その中の一つが、Communities of Practice (実践共同体)。けどもこのCoP、ふわっとしててわかりにくい。
CoPの定義って、様々あるのですがいくつか紹介します。
①A CoP is a group of people who share ways of operating in the world, usually based on common ends of some sort (Clair, 2008, p. 23).
②Group whose members meet regularly to share knowledge and learn together in areas of joint concern (Lipshitz, 2007, p. 32).
「目的を持ったインフォーマルな集まり」、みたいな感じでしょうか。
CoPの言葉を作ったのがWengerという方なのですが、Wengerは明確に定義は言っていません。
こちらが、Wengerさんが言うWhat is communities of practice
?
「WikiやDicussion board=CoPなんじゃなくて、Learning partnershipを作って何かを生み出すことがCoPなんだよ」、と最後の方で言ってます。
ちなみに、今学期に受講したHuman Resource Managementのコースでは、社員のトレーニングの章でCoPが紹介されてました。そこでは、結構discussion boardやfrequently asked questionsなどが紹介されてます。Wengerの説明だと、これらはツールであり、CoPではないということになりますね。
あと、Lipshitzが言うには、CoPとトレーニングの違いは、「知識の質」であるとのこと。
トレーニングで得られるのはテキストを読んで得られる類の知識で、数値化されてほかのコンテクストでも使用可能なもの。
CoPで得られる知識は、もっと言葉にならないようなもので(tacit)でそのコンテクストのみでしか通用しない(situated)ものだ。
よく言われる、トレーニングで学んだことが現場で活かされないという点は、この得られる知識の質が一つポイントになっています。
TCに入学してから、いくつかのコミュニティに属してます。
やっぱり大事だと思うのが、メンテナンスの部分。コミュニティ自体を始めることは割と簡単なんだけど、しっかり続けることがなかなか難しい。
自分が所属してるコミュニティに、しっかり貢献せねば。
そんなことをCoPの学びを通じて感じました。