こんにちは、ジャーナルです。

 

 

ここ尼崎市では先日の雨以降、

台風の様な風と共に気温が一気に急降下。

雪がちらほらと舞うくらいに冬本番となりました。

 

 

ただこの辺りで言う『雪が降る』は

雪国の人たちに言わせると

 

 

雪がまう

 

 

とか言うらしい。

 

 

要は積もらん雪は

降った内に入らんらしいよ。

 

 

 

バンディット250整備の時間です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スズキ

バンディット250

 

 

 

バンディッ「ト」なのかバンディッ「ド」なのか

ややこしい250㏄4サイクル4気筒バイクです。

(当店では「ト」でいきます)

 

 

90年代に一世を風靡した4発エンジンですね。

 

 

90年代はスペック至上主義で、

 

 

 

「走らんバイクはいらん真顔

 

 

 

ってくらい、1馬力でもライバル車より低いもんなら

そらもぅバカにされたもんですよ。

 

 

そんな時代に生まれたバンディットは

スペックこそ他社に見劣りしなかったものの、

 

 

 

 

「新車から調子が悪い」

 

「3日乗らないとエンジンがかからない」

 

 

 

っと、さんざんな言われようでしたあせる

 

しかもそこまで的外れな話ではなく、

私の周りの同業者はバンディットの修理を断ります。

 

 

なぜか?

 

 

上記の事が原因です。

 

 

さて、そんなバイクが本当に調子良くなるんでしょうか?

 

 

まぁとりあえず整備開始です。

 

 

 

バンディットの整備と言えば

基本はキャブレターOHです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これをやれば8割がた終わるってほど

キャブの不調が原因です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まずスロージェットが詰まってます。

(3枚目画像)

 

 

スロージェットはアイドリング時に

ガソリンが通る通路にある部品の事です。

 

スロージェットを替える事でエンジンに

ガソリンを送る量を増やしたり減らしたりします…が

 

詰まってたらガソリンが行かないですよね…滝汗汗

 

 

これとメインジェットっていう

アクセルを開けた時にガソリンが通る所の部品も

綺麗に掃除します。

 

 

それと今回はフロートと

フロートバルブって部品も交換します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

実はこの部品はメチャクチャ高価な部品で、

フロートとフロートバルブで6,000円くらいします。

 

そしてこれが1気筒につき1セット必要なので・・・

 

 

 

 

かける4セットです爆弾

 

 

 

後、大切なのがOリングと呼ばれるゴムパッキンです。

 

 

これもバンディットでは交換必須の部品で、

この部品の劣化が不調の大きな原因の1つです。

 

 

 

って事で交換風景はこんな感じになります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このOリングって部品は

色々な所に入っていているので

部品点数は多くなりますが、

Oリングはそこまで高価な部品じゃないのが救いです。

 

 

 

さてお次はプラグとエアフィルターです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プラグは真っ黒になっていたので、

新品に交換します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エアフィルターはなぜか色違い…。

 

付いていた物が純正で無い物が付いていたのか

色の変更がない限りは

ここまで新旧で色に違いは出ないと思うのだが…。

 

 

もし同じものだったらビックリだよ真顔

 

 

そしてエアクリーナーBOX下部には

若干の水の侵入が…。

 

まぁ、これくらいなら問題ないでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

冷却水も確認して元に戻したら…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バキュームゲージで

エンジンのバラツキをチェックします。

 

 

若干のバラつきがあったものの許容範囲内。

 

 

微調整だけしたら吸排気系は終了です。

 

 

おっと忘れる所でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガソリンを止められなくなった

ガソリンコックは新品に交換します。

 

 

垂れ流しのガソリンはキャブに負担をかけるので

これも不調の原因の1つになります。

 

 

 

お次は足回りです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フロントフォークのオイル漏れと

インナーチューブのサビをどうにかします。

 

 

オイル漏れはオイルシールと言われる

ゴム部品等を交換するだけですが、

インナーチューブは簡単に交換出来る値段ではありません。

 

 

なんせ1本25,000円前後が相場で

それが2本なので…。

 

 

 

当店ではお客様に了解を得た上でですが、

インナーチューブを磨いて対応しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

交換となるとこのインナーチューブはゴミになるので、

どうせゴミなら『やれるだけやってやろう』って事です。

 

 

これならほとんど追加料金なしなので、

お客様への負担も減らせます。

 

 

 

とりあえず摺動部だけ引っ掛かりがなくなれば

後は見た目だけですからねウインク

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フォークオイルも

よく汚れていますね。

 

 

OH後は動きもスムーズになる事でしょう。

 

 

さて、次が最後の作業です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブレーキオイル(フルード)を交換します。

 

 

ブレーキオイルを交換せずに使い続けると

引きずりの原因にもなるので、

定期的に交換してくださいね。

 

 

 

車検のあるバイクは車検時に交換していると思いますが、

車検の無いバイクはタイミングを逃す事が多いですね。

 

 

特に最近の車両はABS付きですので、

2年に1回の交換が必要です。

 

 

最悪、ABS回路内で詰まりが発生し

いざって時にABSが効かない可能性があります。

 

 

 

さて、そんなABSも付いていない

バンディットがどうなったかと言うと…

 

 

 

私のバンディット史上、

1番調子の良いバンディットが完成しましたクラッカー

 

 

 

キュルボンッ!

 

 

てエンジンかかりますよ。

 

 

キュルボンッ!

 

 

ですよグッグラサン

 

 

 

呼べばキュルボンッって応えるバイク屋は

 

 

 

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