皆さん、アンニョンハセヨ(こんにちは)!

 

前回からのお約束通り、今回も慶州をレンタサイクルで巡った際の記事をお届けします。

この記事では、慶州の伝統的な街並みを復元したキョドン(=校洞)地区・並びに路地裏の街並み、そして「街角アート」の数々を、一挙にご紹介します!

此度(2023/03/10)に訪れた慶州の街並みですが、街中に壁画が見受けられ、さながら美術館のような感じでした。

慶州の町は、その史跡の多さからしばしば「屋根のない博物館」とも称されます。

それと同時にこの町の街角アートの多さから、私は個人的に慶州の路地裏に対しては「屋根のない美術館」とも称したい。

ともあれ、この町にこれほどまでに素晴らしいアートが当たり前に観られたことに、私は驚きを隠せませんでした。

 

さて、ここで韓国伝統家屋(韓屋)について、Wikipedia先生をカンニングして予習しましょう!

 

韓屋(ハノク)、基本的に風水思想に基づき、前方は川や湖沼等の「水」に向き合い、後背地は「山地」とするのが一般的です。

但し、四柱推命や家主の職業・持病等によっては、そこは臨機応変に対応するとか。

冬は床暖房と炊事施設を兼ねている「オンドル」により暖を摂り、夏は過ごす場を移して板の間で涼しむ...というのが、両班から庶民に至るまでの韓国人のライフサイクルだとか。

そして「韓屋」という単語自体は、日帝統治時代に初出した新しい用語で、それ以前の韓国伝統様式建築は「住家」「第宅」と呼称されていたそうです。

韓屋の特徴としては、基本的に瓦葺き・男性用の部屋と女性用の部屋が分かれている・土間・板の間(マル)・オンドル床の3種類に大別されます。

最後に、昨今では伝統回帰と民族意識の高まりと共に、丸ごと韓屋で形成されたニュータウンも続々と造成されているそうです(例:恩平韓屋村・公州韓屋村など)。

 

ここまでを予習として、今回撮影しました韓屋の数々・路地裏光景を写真にて振り返りましょう↓!

 

先ずは、今回私が自転車をレンタルしたレンタサイクルショップから。

どうやら、かつてはガソリンスタンドだった模様です。

おそらくは、ネット環境にも慣れてはおられない老夫婦が切り盛りされているらしく、私はスマホでの手続きや決済なしに自転車を借りられました。

韓国、ネット大国ですが、それでもこのショップのようなスマホやwebでの決済とは無縁の店舗も数多く存在するのです。

ともあれ自転車のレンタル、ありがとうございました!

 

 

今回、史跡に混じって並び建つ韓屋も、多数撮影しました。

店舗もあれば、住宅もあります。

なかなか見応えのあるサイクリングでした。

 

校洞(キョドン)韓屋村。

李朝の両班の住宅や寺子屋(ヒャンギョ=郷校)を、この場所に移築して造成した韓屋村です。

おそらくは、韓流時代劇も一部はこの場所でロケをしているかと。

私はここでしばらくの間、古の李朝の街並みを満喫しました。

 

ユーモラスなオブジェ。

日本でも、かつては子どもたちが行っていた「馬乗り遊び」ですね。

 

こうして眺めてみますと、李朝時代にタイムスリップしたような感覚に錯覚しますね。

ノスタルジックにしてエキゾチックな雰囲気、充分堪能しました。

 

女性たちがシーソー遊びに興じているところを模ったオブジェ。

実のところ、両班階級の李朝の女性たちは家の中にいることを強要され、外出することが滅多に許されなかったそうです。

そんな女性たちが、シーソーに乗ってジャンプすることで塀の外側の様子を垣間見た...という文を何かの本で読んだ記憶があります。

詳しいことは不明ですが...

 

(;^_^A アセアセ・・・

 

 

確かここが、かつての郷校(寺子屋)だったと思いますが...。

あるいは、長者の屋敷だったかなぁ???

 

ここから場所をガラリと変えて、慶州の路地裏巡りの写真をお届けします。

隘路に改築は施されてはいるものの、伝統的な韓屋が犇めき合う様、なかなか写真に映えました。

 

 

今回、私の目を楽しませてくれたのが、写真のような壁画。

「街角アート」ですね。

上の壁画は、ウマがプレッツェル🥨を車のハンドルのように手にしているところ。

なかなかユーモラスですね。

そして下は、韓国の祭礼の日に繰り出す楽団のようです。

賑やかな感じ、こちらにも伝わります。

 

隘路。

 

壁画。

 

少し幅の広い道。

 

塀から覗くネコちゃん。

私は旅行に繰り出すにあたっては、ネコちゃんの写真もなるべく撮影することとしています。

...しかし何だか、私を訝し気に眺めている感じが...

 

(;^_^A

 

小型トラック。

こういう、地元の小さなメーカー製であろうトラックや工作機械、私は嫌いではありません。

何と申しますか...サイバーパンクでもスチームパンクでもない、強いて言うならば「ディーゼルパンク」が入っている感もしますので。

 

『星の王子さま』のオブジェの置かれたカフェ。

「薔薇花畫」という店名のようです。

自分は旅費の節約もあってお店には入りませんでしたが、機会があれば韓国のオシャレカフェにて優雅にコーヒーでも飲んでみます。

 

幼稚園の壁画。

おじいちゃん・おばあちゃんが、孫たちを楽し気に見守っている感じが良いですね。

今回は、本当に素晴らしい「街角アート」の数々を目にできて、私の心も癒されました。

 

...というわけで、名残惜しいですが写真撮影の起点・旧KORAIL慶州駅に戻って参りました。

この後、私は自転車を返却し、バスに乗ってKTXの慶州駅に戻って特急で釜山駅に直行しました。

 

ところで、日本では過去(1990年代末~00年代初頭)にアジア各地のスラム街や売春宿・あるいは阿片窟のような場所を巡る旅行記が大流行しました。

自分もそのテの書籍を悪の大組織・amazonで取り寄せて読んでみましたが、何と申しますか...差別と悪意と偏見の見本市じみていて、もうダメでした。

あの当時の日本人バックパッカー(バブル世代~ロスジェネ世代の意識高い系青年が多い)による中国・韓国・台湾・タイ・インド・インドネシア・フィリピンetc.に赴いたルポといえば、やれ「売春婦を買った」だの、やれ「マリファナを吸ってみた」だの、やれ「現地で犯罪に巻き込まれかけた」だの、いわゆる「発展途上国」を見下し日本人の優越性を強調するものが多く、それこそ野次馬根性と見世物根性丸出しの品性のカケラも無い本が当たり前のように書店に陳列されていたのです。

それらの本は、今となっては「時代のあだ花」でしかありません。

現代では最早世界はフラットになり、アジア・アフリカ・ヨーロッパ・南北アメリカ・イスラム圏・ロシア・ポリネシア等の垣根を越えて、若い世代は当たり前のようにSNSで交流しています。

過去にアジア各国の市井に生きる人々を「珍獣」扱いをしては、見世物にして嘲笑していた日本人は、その報いを受けたのか「トー横キッズ」に代表されるような貧困とドラッグと性病の国へと転落しつつあります。

今度は我々日本人こそが、かつて本邦に蔓延っていた「アジア旅行記」に描かれた人々そのものとして、アジア各国のバックパッカーたちに嘲笑されるのでしょう。

 

次回のブログ更新は、テーマ:フードポルノとして今回の釜山・慶州を旅行した際の食レポをお届けします。

 

皆さん、キデハセヨ(ご期待ください)!

 

(罵詈雑言・個人攻撃・誹謗中傷大歓迎!)