皆さん、うちのブログを閲覧してつかぁさいまして、ありがとの!

 

これより、文学フリマ広島ついでの旅のルポ第二弾をお届けしたいと思います。

旅の先は広島県竹原市。

日時は2024/02/24(土)の、午前中がメインの行動となりました。

 

ここで現地の観光案内書でいただいたパンフレットを参照して、竹原の町について解説しましょう。

 

竹原は「安芸の小京都」という異名を持ちます。

その歴史は古く、平安時代に京都の下鴨神社の荘園として開拓されたのが、町の起源だとか。

町のすぐ近くの海辺には、かつては塩田が拡がり、製塩業によって竹原は大いに栄えました。

そして製塩業が下火になった今でも、竹原は往時の面影を遺しているのです。

現在の町並み保存地区(上市・下市)は、江戸時代前期に製塩・酒造を手掛けていた商家や寺院・そして戦前の近代建築等が建ち並び、風格ある景観を今なお保っています。

その点が評価されて、竹原は1982年に重要伝統的建造物群保存地区にも選定されました。

 

そして竹原は、アニメ『たまゆら』の舞台となった町でもあります。

主人公・沢渡風と彼女の友人たちの、カメラと写真を中心とする何気ない日常が、この長閑な街の景観と共に綴られている...という内容です。

ご興味を持たれましたら、Pickをご覧になられると幸いです!

『たまゆら』を始めとする「聖地システム」が、自治体とアニメ業界双方に及ぼした影響に関しましては、「まとめ」の文章をご参照ください。

 

それでは、今回撮影した写真を披露いたしましょう↓!

 

先ずはJR竹原駅から。

ごく普通の、日本の何処にでも見られる「地方都市の駅舎」という感ですね。

 

この町に降り立った観光客を、先ず「出迎える」のが、コチラの『たまゆら』キャラです。

只、私はアニメのキャラクターの名前までは存じ上げませんので、彼女らについてはピンとこないのですが...

 

(;´∀`)

 

「あいふる316商店街」にて。

こちらは『たまゆら』にて、恰も妖精の如く顕れる存在・ももねこ様。

今やこのキャラは、商店街の守り神にもなっている模様です。

 

『たまゆら』キャラのパネル。

 

この辺りから、重伝建地区へと入ります。

川辺の光景、私は旅行の度に写真に撮ることとしています。

 

いよいよ美観地区へと足を踏み入れます。

最初は、老舗の和菓子屋さんから。

 

 

 

 

 

途中、ちょっと解説を端折ります。

私も美観地区を歩いていて、その素晴らしさに息を呑みました。

美観地区を歩いていて気づいたのは、『たまゆら』のキャラのパネルが見当たらないこと。

まぁ、流石に美観地区に「萌えアニメのキャラ」が似合わないというのは、賢明な判断と言えましょう。

 

 

看板建築を2棟連続で。

ノスタルジー溢れる建物ですね。

 

竹原市歴史民俗資料館。

パンフレットを読んでみましたが、この建物の詳細が掲載されていませんでした。

おそらくは、大正期~昭和初期の築と思いますが...。

自分もこの資料館に立ち寄れば良かった

 

_| ̄|○

 

「黒田せんべい」

暖簾の変体仮名が、いい味を醸し出しています。

 

胡堂。

「胡」とは北の方角なので、このお堂は街の北の守りのようですね。

 

 

今回、私は横道や細い路地も通ってみました。

路地には「板屋小路」「阿波屋小路」「大小路」等の名称がつけられています。

おそらく、このような小径の名称は、そのほとんどが通りに店舗を構える豪商の屋号から名付けられたかと。

 

再度「あいふる316商店街」に戻って参りました。

今回、私はこの和菓子店にて『たまゆら』を冠したお土産の和菓子を購入。

 

ラスト。

竹原駅に戻って参りました。

「東アジア反日武装戦線」のメンバーであった桐島聡容疑者も出頭・そして亡くなり、令和に入って「昭和」の名残がどんどん消えて行くような感がします。

自分は最近、田舎の駅に貼ってある指名手配犯の顔写真を撮ることとしましたが、それは「歴史の証言」のためです。

 

最後に『たまゆら』が竹原の町・そしてアニメ業界にもたらしたのは、一体何なのか?を考察してみたいと思います。

「アニメの背景」として、日本の歴史ある街並みを活用するというのは、業界にも自治体にもメリットがあります。

昨今、アニメは違法動画共有サイトでタダで視聴する不埒な輩が後を絶ちません。

このテの方法で制作会社にびた一文のおカネも落とさずアニメを楽しむ連中は、それこそ世界中にいるのです。

それならば、日本の美しい景観をアニメで描き、それに魅了されたオタクに実際に舞台のモデルとなった街に来てもらう。

そうすれば、そこから自治体に流れたおカネが回りまわって制作会社に届き、アニメーターさんが「健康で文化的な生活」を送ることが可能となる...という寸法です。

いささか回りくどい方法ですが、版権を実質的な「ギャンブル」であるパチンコに身売りするよりも幾分健全です。

それに、アニメの次に旅行が大好きなオタクは大勢いますので、この「聖地商法」は自治体・業界双方が生き残るには着実な方法でもあるのです。

『たまゆら』もまた、そのような「聖地商法」の王道を辿り、今なお旅行好きのみならずオタクにも愛される町として今も観光客を歓迎し続けています。

もっとも、全ての「聖地商法」が成功するとは限らないのですが...。

 

次回のブログ更新は、文学フリマ広島の翌日にレンタサイクルにて辿りました、広島県三次市のルポをお届けする予定です。

 

皆さん、楽しみに待ってつかぁさい!

 

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