皆さん、ご無沙汰しております。
今回は、久々にテーマ:鉄道探訪として、2023/08/28に開業したばかりのBRT路線を試乗した記事をお届けします!
路線名は日田彦山線BRTライン。
愛称は「ひこぼしライン」です。
停留所(駅)は36カ所。
全線をバスが走りますが、これでも法律上は立派な「鉄道」に定義されます。
車両としては、小型電気バス・中型ディーゼルバスを走らせ、将来は燃料電池バス(FCバス)をも導入する予定だそうです。
それではこのBRT路線の沿革を、Wikipedia先生をカンニングしながらご説明いたしましょう!
2017(平成29)年、いわゆる「九州北部豪雨」により小倉~日田間を結ぶ日田彦山線は甚大な被害を受けました。
特に被害が大きかったのは、添田駅~夜明駅の間です。
このため、路線は何年も運休を余儀なくされ、その間に復旧のための協議がなされました。
しかし、沿線自治体の復旧費用負担に難色を示すところも多く、そのためになかなか工事に着工できない状態が続いたそうです。
2018年、JR九州は鉄道路線復旧を断念し、線路敷をバス専用路線(BRT)とする方針に切り替えました。
これには添田町・東峰村・日田市も合意を取り付けられ、工事に着工。
開業直前にまたしても豪雨にやられましたが、2023/08/28、予定通りに路線開通に漕ぎ着けることができました。
開業から数年間は、赤字覚悟での運行となるそうです。
私はこの路線に、2023/09/30(土)に試乗にでかけました。
ついでに東峰村の大行司駅界隈をも散策しましたが、それは後日のお楽しみです。
...というわけで、早速写真をご覧になりましょう↓!
前日に小倉のネットカフェに泊まり、アサイチで急いで日田彦山線の列車に乗ろう!
...と思っていたのですが、始発は07:00でした。
とりあえずのんびり列車に揺られて、添田駅に到着。
到着早々、バスが待ち構えていましたので、急いで写真を撮って乗り込みました。
写真は「やまなみカラー」と呼ばれる日田市の沿線風景をイメージした小型バス?...らしいです。
疾走するバスの車内から観た光景。
添田駅の「隣駅」は畑川(医院前)と言います。
バス停のように見えますが、これでも「駅」と定義されるそうです。
彦山駅に到着。
私も一旦下車。
ここで路線は専用道路を走ります。
如何にも「鉄路を再生させた路線」という感で、私もワクワクしてきます。
彦山駅、私は何度か足を運んでいますが、駅前の光景はほとんど変化はありません。
彦山駅の駅舎は解体され、鉄路そのものが消滅してBRTに切り替わっても、それでも
「駅前」の食堂・タクシー会社・土産物店等に変化が無くて何よりです。
そしてこれが新しい「彦山駅」の駅舎。
簡素ですが、聖地・英彦山の玄関口に相応しい、神社をイメージしたデザインとなっています。
奥に見えるのがバス専用道路。
ここから宝珠山駅まで、こんな路線が続きます。
しばらく駅周辺をうろついて、新しく参入したキッチンカーでサンドウィッチを買ったり写真を撮ったり...。
待っていると、小型バスが来ました。
このバス、Wikipedia先生に詳細が載っていませんが、どうやら「しゃくなげカラー」という愛称の小型電気バスらしい。
路線が開業したばかりで、しかも休日なのか車内は満員でした。
自分は座席に座れず、吊り革に掴まって立っての乗車。
すし詰め状態の中、どうにかして車窓風景を撮影。
大行司駅で一旦下車。
ここからしばらく東峰村を散策しましたので、後日ブログ記事を投稿します。
大行司駅の表示板。
駅にはホームが撤去されずに遺されています。
こうして観ますと、ここにかつて鉄路が伸びていたことが分かりますね。
ここから一駅の区間ですが、宝珠山駅に向かいます。
乗車するのは、またしても「やまなみカラー」。
車窓風景。
いよいよ旅も終盤ですが、宝珠山駅に到着しました。
この駅は、構内を福岡県と大分県の県境が横切ることで、昔から有名だったそうです。
風格のある駅舎ですね。
但し、水害に遭っていますので、幾分復元された部分もあるはずですが...。
どうやら、この駅名表示板の辺りが福岡県と大分県の県境らしい。
この辺りで福岡と大分が分かれます(?)
ラスト。
駅舎全景。
如何にも「フーテンの寅さん」が降り立ちそうな駅舎ですね。
...しかし車寅次郎、この駅に来たことはあるのだろうか...???
以上、全線乗り潰しではないものの、ひこぼしラインの試乗記をお届けしました。
この路線を利用して、私は思いました。
「今後、鉄道路線が地震・洪水で甚大な被害を受ける度に廃線→BRTへの転換が加速するのではないか?」
と。
鉄道インフラの建設工事に携わる会社の従業員は、日本人の「ブルーカラー忌避」の風潮によりどんどん減少しています。
そして「キラキラしたホワイトカラー」のみに人権があるように錯覚してきたのが、バブル期からこの方の日本人の在り様なのです。
このBRT路線もまた、おそらくは外国人労働者を奴隷の如く扱き使いながら鉄路からバス専用道路へと生まれ変わったはずです。
日本人の、特に自らを「意識をアップデートしている」と自惚れる都市のホワイトカラーやキラキラ職の皆さんは、地方の人口減少と食糧自給率低下の危機を殊更に訴えます。
けれども、そうした人たちは自分たちが泥にまみれて畑を耕すことも汗にまみれてインフラ工事に携わることも、意地でもする気がありません。
それでいて、そういう職種に就かれる皆さんに対して、やれ「レイシスト」だのやれ「男尊女卑」だのと蔑むのです。
日本には「絶望的な階級の差」があり、それは都市の消費者vs地方・田舎の労働者に二分されるのです。
ひこぼしラインは、そんな鉄道インフラの復旧すら意地でも拒絶して、ひたすらに大都市で消費生活を送ることを至上の価値としてきたバブル期からこの方の、日本人のスタイルを象徴する路線と言えるでしょう。
尚、私は普段から農作業に携わっておりますので、そのテの都市の消費者を攻撃する権利を有しています。
次回のブログ更新はテーマ:県内お散歩日記にて、引き続き東峰村大行司駅界隈を歩いた記事をお届けする予定です。
次回のブログ投稿に、皆さんもご期待ください!
(罵詈雑言・個人攻撃・誹謗中傷大歓迎!)