皆さん、ご無沙汰しております。

 

いよいよ福岡では梅雨明け直前を迎え、本格的な夏が到来します。

そして私が梅雨入り前・もしくは「梅雨の中休み」には、毎年こなしているイベントがあります。

それが「初夏平日の夕暮れ前の商店街・市場街・アーケード街散策」です。

 

今回お邪魔したアーケード街は、北九州市八幡東区中央2丁目の、中央町商店街。

日時は2023/05/31(水)。

ブログ掲載を見送りましたが、私はその前の2023/04/30(日)に、JR海老津駅界隈を輪行しました。

その際の記事は思うところがあり、FacebookとInstagramに譲ったのですが...???

自分はその日の午後に旧西鉄北九州線の跡をバスで辿って行き、今回の街歩きの目的地であるこの商店街を見つけたのです。

あの時はバスの車窓から外に目を向けて、スマートフォンも眺めずに、街中を注視して「これは!?」と琴線に触れるアーケード街を探してみたのですね。

中央2丁目界隈に限らない、日本全国各地の「商店街」という形式の町並み(行政的な街の区画)の考察に関しては、拙記事の「まとめ」の部分で綴ります。

 

その「考察」が何なのか?は、ご覧になられてのお楽しみとして、写真を披露します↓!

 

先ずはコチラの写真をご覧ください。

私はこの日、黒崎駅構内のバス停で偶然にも連接バスを拾うことができました。

「こりゃラッキー!幸先いいぞ...」

と、年甲斐もなく心の中ではしゃいだりも。

 

早速商店街に入ってみました。

初夏だというのにXmasっぽい飾り付け。

まぁ、撤去費用がかかるので、そのまま残しているのかも...?

 

洋菓子店「メロウズ」。

街の小さなケーキ屋さんです。

私はこのかわいらしいお店にてシュークリームを購入して、店先のベンチで味わいました。

クリームの濃厚な、甘さの際立つお味でした。

お店の方、ごちそうさまでした!

 

商店街の交叉点。

屋根がドーム状となっており、スペースも広めです。

何らかのイベントを開催する際は、この場所が会場となるのでしょう。

 

商店街アート。

かつて八幡に所在していたテーマパーク「スペースワールド」の、ほぼ主役と言えるマスコットキャラクター・ラッキーラビットです。

「スペースワールド」が宇宙に旅立った今となっては、このアートを目にすると何だか哀しくなりますね...

 

(´;ω;`)ウゥゥ

 

こちらは商店街建築の断面図。

お隣の建物が解体されて、駐車場に転用された模様ですが、そうなると店舗を横から見たところが観察できます。

どうやらこの建物、中庭を設えているらしい。

 

そして先ほどの「ラッキーラビット」の商店街アートの描かれていたビル(中央ビル)。

「昭和」という感じのする、如何にもレトロなビルですね。

 

商店街アート(其の弐)。

こちらは先ほどの、如何にも「店主が本業の片手間に描いた絵」とは異なり、どうやらプロのイラストレイター・もしくは画家の手によるもののようです。

 

事務用品・たばこを商う店舗。

このゴチャゴチャ感、観る人によっては「乱雑で統一感が執れていない」と思われたりもするのですが、私個人としては「如何にも商店街らしい店舗」という見た目で、人間らしい温もりを感じられます。

 

北九州銀行の支店。

カフェが併設されている、オシャレな建物でした。

このテの洗練された、最新鋭の建物もまた商店街に彩りを添えるのですね。

 

幸〇の科学の集会所。

シャッターを閉ざしているところが、なんだか物悲しい。

教祖が「帰天」して、教団組織も信者もこれから一体どうなることだろう...?

 

(-ω-;)ウーン

 

街角のたばこ屋(の跡?)。

かつてはどんな街にもあった「たばこ屋」ですが、これは戦争で家長を亡くした戦災未亡人の福利厚生の意味もあったそうです。

つまり、合法ドラッグたるタバコの対面販売は「国策」でもあり、戦争で夫・父親・息子を失い、そんな男性親族の遺された妻・母親・子どもが生活できるように、政府によって推奨されたわけです。

今現在、戦災未亡人は高齢化し、次々とこの世を去りつつあります。

勢い街角のたばこ屋も、それに伴い廃業されるところが相次いでいます。

日本からたばこ屋が完全に消滅する日、それはこの国が戦争を「清算」する日なのか、それとも戦争が「忘却」される日なのか...???

 

雀荘...らしい。

コンパクト・且つシンプルな店舗、商店街の立地を工夫しています。

 

木村家。

ベーカリーです。

建物自体は、どうやら大正期のレンガ造りの倉庫?を改築している模様ですね。

 

丸栄ビル。

レトロな感たっぷりなビルです。

このテの「昭和」テイストな建物、戦後の築であれば「歴史的価値ナシ」と看做されて、次々と解体されるのが現状なのですよね...

 

(´;ω;`)ウッ…

 

商店街アート(其の参)。

やんちゃするヤンキーの図。

実際のところ、こんな感じではっちゃけるヤンキーが北九州市各地で見られるのは「成人の日」のみ・しかも昨今ではガワだけはヤンキーでも飲酒も喫煙も、そしてこの絵のような交通違反もやらかさない若い人が増えています。

要するに、バブル時代のような「悪さするヤンキー」なんて今や消滅しかかり、そんなヤンキーを北九州の若者たちが、成人式の時だけガワを真似ているに過ぎないのです。

 

商店街アート(其の肆)。

「スペースワールド」の全盛期に描かれたものでしょう。

今となってはスペースワールドも宇宙に旅立ち、その跡を継ぐのは「大型ショッピングモール」となっています。

諸行無常。

 

 

今回のディナーは「田舎料理 力(りき)」という店舗で摂りました。

メニューはエビフライ定食。

衣がサクッと、エビの甘みは口の中で拡がって行き、なかなか美味。

また暖簾を潜りたいなぁ...。

大将、ごちそうさまでした!

 

というわけで散策を終えて、出発地点のバス停に戻ってまいりました!

次にここを通る際は、折り畳み自転車で旧西鉄北九州線の廃線跡を辿ってみようかなぁ...?

 

日本全国の商店街は、意外とその歴史は古くありません。

本邦の商店街の歴史は、江戸時代からの大店の呉服屋等がデパートの経営に乗り出した頃(明治時代)と、ほぼ同時に始まっています。

明治維新を迎え、士族は江戸期のように寝ていても俸禄が貰えるという特権を剥奪されて、商売を始める者が続出しました。

けれども「武士の商法」と揶揄されるように、その大半は失敗に終わり、ある士族は北海道の開拓に・またある士族は海外移民に活路を見出します。

それでも一部の士族は商売が軌道に乗り、都市部や地方の市町村を問わず街中に馴染む者が出てきます。

彼らが一種のギルド(同業組合)を結成し、お互いの権益の死守と相互扶助を始めたのが、本邦における「商店街」の起源なのです。

今回この記事でご紹介した中央町商店街も、店主のほとんどはそのような「商売を始めた士族」と、そこに嫁いできた女性の子孫の方々によって占められているのでしょう。

 

次回のアメブロ記事は、2023/07/16(日)の恒例の「ブログ開設記念日」に投稿する予定です。

 

皆さん、お楽しみに!

 

(罵詈雑言・個人攻撃・誹謗中傷大歓迎!)