これより、私が毎年恒例で行っております「団地と桜」探訪記をお届けします。

 

今回訪問した団地は、福岡県遠賀郡水巻町に所在する梅ノ木団地・高松町営住宅・おかの台団地の、一挙3カ所となります。

このテの団地に関しては、Wikipedia先生をカンニングしようにも肝心の記事が作成されていない場合が多い模様です。

そこで今回は、Wikipedia先生を頼らずに団地のホームページ等から情報を採取して、ブログを執筆しようと思います。

 

今回訪問した時期は、2023/03/26(日)。

生憎の曇り空で、時折小雨のぱらつく天候でしたが、桜の開花は見事なものでした。

 

この度訪れた3カ所の団地は、水巻町と北九州市八幡西区のちょうど境目に所在します。

即ち、北九州市の西端には徒歩でも行ける。

もっとも、北九州市の市街地からはだいぶん離れてはいますが...。

 

梅ノ木団地の造成された時期を知ろうと思い、URの記事を閲覧しましたが、肝心の来歴が載っていない。

仕方がないので住環境についての記事でお茶を濁します。

URのサイトによりますと、この団地の近辺には最近大型商業ゾーン「ライフガーデン水巻」が最近オープン。

また、公共施設(水巻町図書館・歴史資料館)や弥生時代の遺跡「立屋敷遺跡」も近辺に所在していますので、消費生活のみならず文化的にも充実した生活も送ることもできます。

お次は高松町営住宅ですが...???

肝心の団地の運営するサイトが見つからず、空き家情報ばかりでした。

探せば詳細を記したサイトが見つかるのかもしれませんが...(-_-;)

そして最後、おかの台団地についてGoogle検索をかけますと、真っ先に出て来るのは福岡県庁のホームページでした。

ありがたいことに、建設年度は「1978年~1983年」と判る。

...しかし、お役所仕事での記年法は「元号」と、自分でも思い込んでいたのですが、コチラのホームページでは「西暦」を使用していますね。

 

前置きはここまでとしまして、今回の華やかな桜とノスタルジックな団地のツーショットをご覧にいただきましょう↓!

 

北九州市営バスの梅ノ木団地前バス停。

ここに来る前に、水巻駅でしばし雨宿り。

時折小雨がパラつく程度になった時間帯に、早速バスで移動しました。

 

団地を背景に、八分咲き?程度の桜を撮影。

 

このテの天を衝くような団地建築、私は好きです。

 

桜。

生憎の空模様ですが、花は映えますね。

 

ちょっと小径をそぞろ歩いて...。

 

人工地盤に築かれた集会所+管理事務所。

ここからは判りにくいですが、階段には「なるべくスロープをお使いください」というプレートが提げられていました。

団地住民の高齢化が窺えますね。

 

これは...???

自分は桜の品種には疎いのですが、何という花でしょうか?

そもそも「桜」ではないかも...???

 

団地の空きスペースに「ミニ花壇」が。

こうやって、団地の住民の皆さんも花や野菜・そして「土」そのものと触れ合われるのでしょう。

 

場所を移動して高松町営住宅へ。

このオブジェ、なかなか秀逸なデザインですね。

 

団地内を歩き、何枚もの写真を撮ります。

 

コチラは団地内の「商店街」。

...と、申しましても、近所に大型商業施設がオープンしている今現在は、撤退している店舗だらけですが...。

私もこの商店街の空き店舗を観て、なんだか哀しくなりました😢

 

 

 

 

 

さらに場所を変えて、おかの台団地へと。

今回の「団地と桜」の探訪では、この辺りの桜の園が最も見事でした。

私もベンチに腰掛けて、このスペースの桜を満喫。

何時ものように、メモを録ったり写真を撮ったりと忙しなく過ごしつつも桜を愛でました。

 

団地内をそぞろ歩いていると、樹の枝にマスクが引っかかっているところに出くわしました。

このマスク、一体どんなドラマがあったのだろう...

 

(-ω-;)ウーン

 

 

ともあれ、ガシガシ桜を撮って行きます。

 

アブラナ。

桜の花の写真ばかりでは単調なので、ここらでもうひとつの「春の花」であるアブラナを。

この黄色い花もまた、春を彩る名役者ですね。

 

...というわけで、今回の「団地と桜」探訪は終了!

 

昭和の半ば頃(=高度経済成長期)、団地は社会に出て結婚を果たした若い夫婦を、温かく迎える場でした。

しかし今現在、いわゆる「パワーカップル」は団地ではなくタワーマンションを購入し、一方、異性との巡り合わせの無い低所得の若者や中年層は「子ども部屋おじさん(おばさん)」として、実家暮らしの選択を余儀なくされています。

今では、団地に生活する住民は高度経済成長期に入居を果たした「かつての若い夫婦=今は年金暮らしの高齢者」・そして生活保護を受けているor保護スレスレの収入で生活するしかない外国人が多いそうです。

水巻町は北九州市のベッドタウンですが、この都市に働きに出られる方々の大半は、昔なら貧しく休暇もほとんど取れなかったブルーカラー層だったのでしょう。

そして高度経済成長期もバブル期も遠い過去の話となった現在でも、団地は貧困に喘ぐ人々の「故郷」として機能しているのです。

日本から団地が消え去る日、その時が訪れるなら、貧困層は一体どこを生活の拠り所とすれば良いのだろうか...???

 

何だか湿っぽい「まとめ」となりましたが、次回のブログ更新は「文学フリマ東京」直前号をお届けします。

 

ご期待ください!

 

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