皆さん、こんにちは!
振り返ると拙ブログも、早300回を更新しています。
今回は、記念すべき301回目のブログ投稿となりますね。
この記事では、滅多に更新しないテーマ:小説執筆のお知らせにて、連続して私が書いている途中の小説をご紹介します!
第一弾は、小説投稿サイト・エブリスタに掲載しております長編SFの解説。
タイトルは『砂漠の交易商人・スンデの大冒険 ~もしくは少女写真家・クァピョンの撮影日誌~』というもの。
自分はどうもタイトルの付け方のセンスが無い模様で、より的確で分かりやすく、かつ洒落た作品名を命名することができません。
よって、ちょいダサなタイトルをこのサイトに掲げております。
ジャンルとしてはSFアドベンチャーですが、それと同時に「プロレタリア文学」でもあります。
何しろ、作中の60%前後は農民やブルーカラーが額に汗して働く場面で占められていますので。
さて、気になる内容は?と申しますと...。
今から数万年後の未来。
地球は「ミョック財閥」「コレチゲ・コングロマリット」という二つの巨大企業の生存競争の末に、謎の組織「惑星安全評議会」の手によって海を消滅させられ、カタストロフを生き延びたわずかな地上の者たちは旧海底に居を求めるようになる。
世界が滅びても尚、第一次産業を手掛けるミョック財閥と第二次産業を司るコレチゲ・コングロマリットは、荒廃した地球の覇権をかけて相争い続けるのであった。
そんなある時、少年交易商人・スンデはミョック財閥総裁であるサンチュの命を受けて、コレチゲ本社にテロを仕掛けるためにこのコングロマリットの本拠地・ヴァイククへと旅立つ。
同じ頃、賞金稼ぎの写真家のクァピョンという少女は、コレチゲ・コングロマリットのCEO(最高経営責任者)を務める人工知能デジ29号の命を受け、ミョックとの経営統合を呼びかける交渉人としてこの財閥の本拠地・ルンドゥンへと旅立つ。
二人の旅を見守るのは、今現在太陽系全体を支配する「惑星安全評議会」より派遣され、数千年もの間地上の動向(=二つの巨大企業の動向)を観察してきた観測員の青年・グルクンと、彼の行動を逐一監視しては「評議会」に報告する一等監察官の少女・クーブ。
砂漠化し、荒廃した地球を農耕集落や工房都市を伝いながら旅するスンデとクァピョン。
二人のそれぞれの旅路の果てに待っていたものとは...???
そしてグルクンをエージェントとして遂行しようとする「惑星安全評議会」の計画とは...???
本編を彩るサブキャラクターとして、私は「B級バイオロイド」「獣人(ビーストロイド)」という財閥とコングロマリットがそれぞれ労働力として使役する存在を考えました。
B級バイオロイドは人工遺伝子を基にして製造される人造人間であり、12歳前後の女の子の姿をしております。
また、獣人(ビーストロイド)は動物の遺伝子を組み替えて高知能と道具を操る手指を具えさせた家畜で、36種類が存在しているという設定です。
まぁ、身も蓋もないことを言うなら、双方共に「奴隷」ですが...。
また、ミョック財閥のサンチュ総裁は3,000年以上の間、特殊なホルモン剤の投与により自己を再生産を繰り返しながら、従業員である農業従事者たち全ての生活を支え、同じくコレチゲ・コングロマリットのデジ29号CEOも3,000年以上に亘り、アップデートを繰り返しながら従業員のブルーカラーたちの生活を守ってきた...という設定です。
つまり、総裁・CEOのどちらも「資本家」という役割から自由ではないわけですね。
...しかしよくよく考えてみますと、数万年後の未来を舞台として「企業間戦争」を描いたSFというのも、それほど見当たりません。
自分の思い当たるそのテの作品と言えば、酉島伝法『皆勤の徒』ですが、それ以外に超未来の企業間戦争を描いたSFをご存じの方、是非お教え願います!
<(_ _)>
さて、ここからが重要ですが、本作は谷上俊夫『砂漠の海賊!キャプテンクッパ』を露骨にパクった作品です。
この作品以外にも『風の谷のナウシカ』『楽園追放』・そして前述の『皆勤の徒』etc.をモロにパクっていたりします。
クーブのキャラクターは『楽園追放』主人公のアンジェラ・バルザックそのまんまですし、サンチュ総裁が自己再生を果たす場面なんて『皆勤の徒』冒頭で「会社」の従業員が出生するシーンそのものです。
その他、本作は第二部まではコミカルなアドベンチャーSFですが、第三部では作品の裏テーマが顕れます。
そのテーマは、宮崎駿御大が『ナウシカ』にて主張したものに近いのです。
...しかし、自分でパクリ小説を執筆してみて判ったのですが、完全なパクリというのは難しい、パクリ作品には「自分自身のオリジナリティ」がどうしても滲み出てくるのですね。
私の作品では「労働者に対する讃美」「造物主を自称する存在の傲慢さ」を描き出しており、それが作品独自の味付けとなっています。
その「味付け」が甘いのか辛口なのか、苦みを感じるのか酸っぱさなのかは判然としませんが...。
というわけでして、百聞は一見に如かず。
作品URLを貼りますので、是非覗かれて行かれてください↓!
砂漠の交易商人・スンデの大冒険 ~もしくは少女写真家・クァピョンの撮影日誌~ - 小説投稿エブリスタ (estar.jp)
次回のブログ更新は、同じくテーマ:小説執筆のお知らせにて「皮肉と風刺」がたっぷり詰まった短篇5本を、一挙にご紹介します。
皆さん、次回の拙ブログ記事にご期待ください!
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