何だかブログを始めて間もない裡は、やたらに記事を更新してしまうものだな~
...などと思う今日この頃、読者の皆さんは夏バテやエアコンの効かせすぎ等で、体調を崩されてはいないでしょうか?
先日(7/30、7/31)の二日間に亘り、大分県の豊後高田市田染荘、並びに別府に行ってまいりました。
これより二回連続して大分旅行記を執筆いたします。
さて、二日間の旅行の第一日目、及び二日目の早朝は、「田染荘」という宇佐神宮の荘園集落の写真を撮影しました。
「田染荘」は「たぞめそう」ではなく、「たしぶのしょう」と読みます(一発で漢字変換できない...)。
この界隈は平安時代、宇佐神宮の荘園として開拓された場所で、拓かれた11世紀当初より集落の敷地割・水田の配置はほとんど変わっていないのだそうです。
このことが評価されて、2010年に田染荘小崎地区は、国の「重要文化的景観」にも指定されました。
それでは早速、のどかな田園風景を見て行きましょう。
今回、田染荘小崎地区にてシイタケ栽培と民泊をされているTさん宅にお世話になりました。
上の写真のTさん宅も、先祖伝来の屋敷地を受け継がれて現在に到っているそうです。
この日の昼下がり、暑い時間帯の裡に、私は持ち込んだNECのノートパソコンで小説を執筆しました。
閑静な環境でしたので、結構執筆が捗ったな~。
しばらく小説を執筆した後に、黄昏時の田染荘を散策してみました。
緑豊かな田園風景に、私の心も癒されます。
ところで、民俗学によると、幽霊やオバケが最も目撃されやすいとされる時間帯は、「草木も眠る丑三つ時」ではなく、「黄昏時」だそうです。
こうして写真を見ると、やはり霊が写っていてもおかしくないような...。
橋のたもとだとか、三叉路なども、幽霊が出やすい場所なのだとか。
別府大学大学院でお世話になった民俗学のD先生のお話は、大変興味深いものでした。
けれど、大学院文系修士課程卒業という中途半端な学歴だと、就職が大変なのですよね~。
私自身、現在は最低賃金で農作業をせざるを得ない状況ですし...。
こちらは「元宮磨崖仏」という、岩盤にレリーフ状に彫られた仏様です。
国東半島には、このような「磨崖仏」が彫られた場所が随所に残されています。
私は仏教の「専従僧侶」をdisってばかりいる人間なのですが、ここを含む六郷満山の地で「半農半僧」の生活を送られている方々には敬意を払っています。
「読経だの左翼デモだの『非生産的活動』は、『生産的活動』の合間に行うべし」
「非生産的活動のみでメシを喰っていると、人間は確実に堕落する」
というのが私の哲学です(異論は認めます)。
翌朝の午前5:30頃に起きて、早速早朝の田染荘を散策してみました。
早朝の冷気が心地よく、私の大好きなヒグラシの鳴き声も景観に彩りを添えます。
ところで、ヒグラシの鳴き声って、文字で表現しにくいのですね。
このセミの鳴き声は「カナカナカナカナ...」と表現されることが多いのですが、少なくとも私にはヒグラシはそのような鳴き声には聴こえません。
ともあれ、集落のはずれに所在する小高い山の上から田染荘の全景を望んでみます。
「聞きしに勝る絶景」とはこのことでしょう。
この山には、朝日の昇る方角に「朝日観音」、夕日の沈む方角に「夕日観音」という観音様が祀られています。
作者は不詳ですが、地元の方々からは大切にされてきた観音様のようです。
写真は「朝日観音」で、木造と石造の観音様が、仲良さげに並んで建立されています。
清々しい朝の、舗装されていない径を歩いてみます。
先ほど山に登ってきましたので、ちょっと汗ばんできました。
夜明けの田園風景は、夕暮れの田園風景とはまた違った良さがあります。
こちらは「雨引神社」という小さなお社。
田染荘では宇佐神宮だけでなく、雨引神社もまた荘園経営を行っていたそうです。
朝日に映える水田を写してみました。
こうしてみると、我ながら神々しい写真が撮れたな~、と感慨無量です。
最後におまけとして、JR宇佐駅にあった「巫女さんの萌え看板」で締めくくります。
「彼女」は、地元大分の広告会社が立ち上げた市町村擬人化コンテンツ「おおいた萌えおこしプロジェクト」の中のキャラクターのひとりで、名前を「宇佐美神奈(うさみ・かんな)」というのだそうです。
さて、今回の記事は如何でしたでしょうか?
昨年も私は田染荘に赴いて、当地でカフェを経営されている女性の方のお話を拝聴しました。
この方曰く「何もないけど何かがある」「ありのままの自分に帰れる場所」と、かの地を表現されていました。
私も同感です。
貴方も「ありのままの自分に帰りたい」とお思いでしたら、是非とも田染荘へとお越しいただき、雄大な田園風景・絵になるような黄昏・美しい満天の星空、そして涼しげな夜明けの光景を堪能されてください。
では次回は、大分随一の観光地・別府の記事をお送りいたします。
お楽しみに!
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