推しが炎上した
芥川賞受賞作、
本屋大賞ノミネート
推しを扱っているのが気になって買い物ついでに購入した本📖
その昔は活字の虫だった私ですが、加齢と共に活字離れが加速している昨今、かなり珍しいことです
しかも安価な文庫本ではなく単行本とは😅
買ったもののなかなか読むきっかけがなかったんですが、読後感を目にして一昨日一気に読みました、自分を振り返りながら。
正直、この主人公ほど極端に誰かにのめり込んだ経験はありませんが、いくつか頷ける箇所がありました。
アイドルとのかかわりかたを分析している下り
推しとのかかわりは十人十色で
❶推しのすべてを信奉する人
❷良し悪しがわからないとファンとは言えないと批評する人
❸推しを恋愛的に好きで作品には興味がない人
❹そういった感情はないが推しにリプライを送るなど積極的に触れあう人
❺逆に作品だけが好きでスキャンダルなどに一切興味を示さない人
❻お金を使うことに集中する人
❼ファン同士の交流が好きな人
なんか妙に納得してしまいました。
長い人生を振り返ってみても、相手が芸能人ではないことの方が多かったような気もしますが、常に何か、あるいは誰かを推してきたような気がします。
そういった意味では私もこの主人公と同じ部類なのかもしれません
幼少期にかなりの虚弱体質で、学校へあまり通えなかったのが大きな要因だと自分なりに分析していますが、自分だけの世界を常に作っていました
その相手は音楽だったり、自分では出来ないスポーツだったり、、、
また、実際に書き残すことはしませんでしたが、小学生の頃、ドラマのストーリーを考えるのも夜寝る前の楽しみでした
(今なら脚本家を目指す?😙)
結局この主人公の推し(アイドル)は芸能界を去ってしまいます
彼女の最後の言葉
もう追えない。アイドルでなくなった彼をいつまでも見て、解釈し続けることは出来ない、推しは人になった
『推しが人になった』
KPOPを好んで聴くようになってから既に『人』になってしまったアイドル、アーティストがそこそこいます
別に嫌いになったわけではないけど『人』になったんだというのがこの本📖を読んで得た結論でした