ここ二日ほど、涼し過ぎて花火には程遠い気温ですね。


夏祭りと花火、祭りの大きな打ち上げ花火も醍醐味ですが、

家の庭でこじんまりと楽しむ花火も良いですよね。


華やかな花火を楽しんだ後に、花火の〆として必ず

いちばん最後に「線香花火」を楽しみます。

ポトッと落ちる最後の最後、夏の思い出です。







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さて、この線香花火ですが、その燃え尽き方に

意味があることを知りました。





いちばんはじめは「牡丹」
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そして、ことパチパチと火花を散らす「松」
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次は「柳」
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そして最後は「散り菊」
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こんな起承転結を表現するのが日本の線香花火なのだそうです。

知りませんでしたね~・・・途中でポトリと落ちてしまうのは

起承転結を全う出来ていないってことですよね。





でも、そういう職人技を必要とする古来の「線香花火」は

作るのにコストがかかりすぎて、この線香花火を最後に

一度はその姿を消してしまったそうです。
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でも、それを蘇らそうと努力されたかたがいらっしゃいました。
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山縣さんは、全国をまわってそのレシピを探しました。

そして、稲垣さんに巡り会いました。
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偶然にも稲垣さんの奥さまのご実家が、「線香花火」を

制作していたということで、嫁入り道具のひとつとして

そのレシピを持参していらしたとか。

嫁入り道具に「線香花火のレシピ」というのも、時代を

感じますね。





とにかくそのおかげで復活したのがこちらの花火
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子供の頃から慣れ親しんだ「線香花火」

知らずに楽しんでいたその深い意味、起承転結を

ゆっくりと味わいながら、今年は楽しみたいと思います。