TV番組で「カルピス」を取り上げていたのを見て、忘れられない
出来事を思い出しました。
うん十年前、中学時代の社会科見学で、カルピス工場見学に
行ったときのお話しです。
夏の暑いときのことでしたが、工場の中を見学したあと、
全員に「カルピス」がふるまわれました。
もちろん、カルピスウォーターなどなかった時代ですから
大きなホーローの入れ物にカルピスを水で薄めたものが
いれてあって、みんなで回して飲んだんです。
これをう~んと大きくしたサイズのものでした。
私は後ろのほうにすわっていて、今か今かと待っていたのですが・・・・
なんとあろうことか、私の前にすわっていたHさんが、
ひとりで何回もおかわりをし、美味しそうに飲み干したあと
「あ・・・なくなっちゃったぁ」って言ったんです
別に「カルピス」飲んだことなかったわけじゃないけど
これってありえないと思いませんか
まだ飲んでいない人がうしろに数人控えているのに
結局、私以降の人は飲むことが出来ずに帰りました
数年前に中学の同窓会があったんですが、そのHさんも
来てました。 その顔を見ると「カルピス事件」を思い出して
ひとり含み笑いしていた私です。
彼女は、バリバリのキャリアウーマンになってましたよ。
何十年経っても思い出す、食べ物の恨み

さて、古いポスターですね。
右から左に読むカルピス。
いろんなキャッチコピーが書かれてますね。
ところで、番組の中で紹介されたカルピスの歴史。
創業者、三島海雲さんは、もともと商社マンだったそうで
仕事でモンゴルに行った時、体調をくずし、そのとき現地で
飲んだ「ジョウヒ」と呼ばれる牛乳を発酵させた飲み物で
元気を取り戻すことが出来て、なんとか日本でも
この飲み物を作ろうとしたことがきっかけだったそうです。
価格は、かなり高価だったんですね。
カルピスって、カルピス菌+牛乳で出来ているそうですが、
カルピス菌って、唯一の乳酸菌だそうで、代わりがないのだそうですよ。
 
このカルピスウォーターも、ただ水で薄めただけじゃないんですね。
含まれている乳のたんぱく質の粒を小さくすることで、
時間が経っても、下に沈殿しないようにしたそうなんです。





