雨が降ると、必ず思い出す、本当に腹立たしい出来事。
それは、以前、渋谷に勤務先があったころの帰りの電車内で起きた。
その日は、メチャクチャ疲れていて、帰りの電車内で爆睡していた。
朝から一日ずっと雨降り、豪雨に近かった。
傘がビショビショだったので、座席のところに置くのは気が引けたので
電車のドア近くに立てかけておいた。
私が降りる駅まで、急行で二駅。 一駅目で止まったとき、
すぐそばにいた女性が、あわてて降りるのに気付いた。 なんと、私の傘を持って
その日、本当に疲れていて、頭がボーっとしていて、
一瞬、その状況が、すぐに理解出来なかった。
でも、ドアが閉まったので、あきらめて、ドア付近を良く見ると、似たような傘がある。
「あ~、間違えたんだ。。。仕方ない、この傘借りて行こう、どしゃ降りなんだから」
そう思って、次の駅で降りると・・・
なんと、目の前に、さっきの女性がいる。
そして、あろうことか「私の傘、返してください」と言うではないか
確かに私の手には彼女の傘があった。 しかし、彼女の手には私の傘がない
「さっき、私の傘、持っておりませんでした 私の傘は何処
」
そう聞くと、黙って指先で、後ろのほうを指差す。
私の傘は、捨ててあった
そしてその女は、黙って立ち去った
ありえないでしょ
自分が間違えたくせに、まるで私が盗んだような言い草
でも、なにが悔しいかって、ごめんなさいの一言が言えない相手にも腹立つけど
相手にきちっとクレームを言えなかった自分が、ものすごく腹立たしい
自分自身のポリシーとして、意見が違ったり、相手が間違っていると思ったら
誰かを経由して伝えるのではなく、自分の言葉で直接話すというのが
自分が一番大切にしていることなのに、言えずに見送ったことが
何より何より、悔しくてたまらない
しかし、前の駅で降りたはずの女性が、何故次の駅で、私の目の前に
現れたのか・・・きっと、あの女性は、降りてすぐに間違いに気付き
隣のドアから再度乗車して、私が彼女の傘を持って降りるのを
見届けていたのだろうと想像出来ます。
そう思うと、ますます腹がたってしかたないです
雨が降るたびに思い出す、悔しい出来事です。