シアター・ジョウ閉館!
そしてまさかの新展開…。

本当に色々なことがありました!
全てが1ヶ月の間に起きたこととは思えない…。

レポートし始めたら間違いなく長くなる…。

しかし、書かずにいられない。

facebookへの投稿と内容は同じになりますが、こちらにもレポートを掲載しておきます!

めまぐるしいほどに諸々が同時進行となった今月ですが、項目ごとに分けて振り返ります。




●5/10(金)〜12(日)
シアター・ジョウ  ファイナル公演
「毛皮のマリー」

おかげさまで、全公演が即日完売となり、急遽決まった追加公演も早々に予約でいっぱいとなり、全公演、補助席も設けての開催となりました。

ご来場いただいた皆様、本当にありがとうございました!

2ステージの日もあり、体力的にもどうなることやら…と思いまたしが、全公演、無事に終えることができました。

早くから公演を楽しみにしてくださってたお客様の熱気はハンパないものがありました。その熱気に導かれるようにして、お芝居もとっても深まりました。

いやはや…
なんかもう…
ほんと凄かった…。

大きな劇場での公演が通例となっていた本作品ですが、シアター・ジョウでは初めての上演。この距離感にこの作品は刺激が強過ぎる??…という懸念は消え去り、この空間でなければ実現できない濃密な「毛皮のマリー」を表現することができました。

そして、所属事務所の社長から、まさかの宣言…。

ここを「毛皮のマリー」の専用劇場にしよう!

えっ!?
本気ですか??

初めは冗談のように受け止めましたが、どうやらその思いは本気で…。どこの劇場で観る「毛皮のマリー」よりも最高の「毛皮のマリー」だ…と輪嶋社長談…。

劇場撤去のための運搬トラックや作業人員の手配も済んでおり、物件の引き渡しももうすぐそこ…。決めるなら“今”決めなくてはいけない。

その後、「テアトル・ド・マリー」という劇場名で運営されることが決まり、シアター・ジョウのファイナルイベントの諸々に追われながら、新シアターの準備が始められました。




●5/18(土)
シアター・ジョウ  大千秋楽
「おつかれさまパーティー」

シアター・ジョウ営業最終日は朝の10時から夜の8時まで…
丸1日、シアターを解放!
出入り自由のロングパーティーを開催しました!

事前の申し込みや予約は不要のイベントにしたため、何名いらっしゃるものかは当日になってみないと誰も分からない…。果たして人は来るのかしら…。私とスタッフチームだけでしっぽり過ごす時間もあるだろうね…なんて話してましたが…、そんな予想はありがたいことに覆されました。

朝から晩まで、入れ替わり立ち代わり…
たくさんの方々にご来場いただき、しっぽりまったりする時間も、休む時間も全くない…ありがたい1日となりました。

1〜2時間に1回、来場者の顔触れに合わせたパフォーマンスを実施。子ども達にも色々なパフォーマンスを観てもらうことができました。

子ども達が来たときのために…と用意しておいた「シャボン玉」や「折り紙」や「ぬり絵」も全く無駄になることなく大人気。

夕方になり、さらに続々と増えるお客様…。

小さな会場はパンパンに…。
溢れるほどのお客様に見守られながら、シアター・ジョウでのラストパフォーマンス!

「ハンドラブ」通常バージョン
「ハンドラブ」裏側バージョン
「雨ニモマケズ」
そしてスピーチ…。

泣くつもりはなかったのですが、色々と思い出すことがあまりにも多く…、そして、ありがたいな…という気持ちが溢れ、込み上げるものが…。

ご来場いただいた皆様、ありがとうございました!そしてたくさんの差し入れも!ありがとうございました!!

そして、お花や電報、お心遣いをお送りいただい皆様、本当に本当に、ありがとうございました!!

この日の出来事だけでも大量のレポートにまとめたいくらいです。なんかもう何もかもが本当に凄かった…。語彙量弱い!汗。

約10年に渡り、シアター・ジョウを支えていただき、本当にありがとうございました!ありえないほどに濃密な10年を過ごさせていただきました!!

感謝!!!




●5/20(月)
看板撤去作業!そして新装!

長らくお世話になったシアター・ジョウの看板の撤去作業…、本当に感慨深いものがありました。感謝を捧げる思いで作業を見守りました。

そして、「テアトル・ド・マリー」の看板が取り付けられました。




シアター・ジョウの看板設置の際からお世話になっている埼玉県春日部市の業者さん…

DECOSIGN(デコサイン)東美(とうび)さんに、この度もお世話になりました!

プロの業者さんの作業の手際の良さには感動です…。



●「テアトル・ド・マリー」

本当に決まってしまいました!

7月より、「毛皮のマリー」の専用劇場としての運営がスタートします。

これまでは、私の劇場として、私が好きなように好きなことを好きなだけやってきました。

夏からは、ヴォイス・ファクトリイ(株)の主体運営にて、「毛皮のマリー」専用劇場としての営業が始まります。

社長に提案をいただいたときは正直戸惑う部分もありました。シアターの運営を卒業することで次のステップへ進みたい…という思いがあったからです。一方で…ここで演じた「毛皮のマリー」は確かに凄かった。この臨場感はまた創り出したい…という思いもありました。

運営の主体を社長が引き受けてくれると言っているのに、それを断る理由がどこにある…。やりましょう!作品単体のための専用劇場!まるでブロードウェイ!!

これまたとんでもない挑戦をさせていただけること、感謝です!!!




●「400歳のカストラート」本格始動!

シアター・ジョウでの「おつかれさまパーティー」を終え、私に課せられた今月のもうひとつの大きなミッション!新作「400歳のカストラート」の初稿台本を仕上げる!!

来年の2月15日
東京文化会館にて開催される
「400歳のカストラート」
カウンター・テナーの藤木大地さんの歌と、大和田獏さん、大和田美帆さんによる朗読(親子初共演!)、そしてピアノと弦楽四重奏との競演による舞台作品。

この公演で、私は脚本・演出・美術を担当させていただきます。なんと…私は出演しません。

自分が出演しない舞台の本格的な演出はこれが初めてとなります。新たな挑戦です。こんなにも素晴らしい機会をいただけたことが本当にありがたいです。

自分が演じる舞台の台本を書くときとは全く違う気持ちで書き進めました。大地さんや獏さん、美帆さんに当て書きするようにして書き進める感覚はとてもワクワクするものでした!

ようやく台本を書き上げ、さあ!美術プランのデッサンだ!と気合いが入った矢先…



●iPhoneがおかしくなる。

過去最大のデジタル断捨離をしてしまいました。

私のiPhoneには写真が5万枚入ってました。5年前にバックアップを取ったことはあるものの、それ以降は行なってなく…、さすがにそろそろクラウドに写真諸々を保存しようと作業を始めた矢先…、アップルマークのループが始まり…、対処方法を調べ色々やってはみるものの…、正常に起動されない。アップルサポートセンターの方もそれはそれは色々と尽力してくださったのですが…、

初期化以外の選択肢がなくなり…

私のiPhoneが、

バックアップを取ることなく、

初期化されてしまいました。

激しい喪失感と悲しさで、食事も喉を通らなくなりました。

私にとって、シアター・ジョウ閉館は人生最大の断捨離と思っていましたが、そのシアターがカタチを変えて続行されることになり…その代わりと言わんばかりのデジタル断捨離となりました。

ここ数年の間に撮った写真で残ったものは、LINEのアルバムに入っているわずかな写真と、SNSにアップした写真のみ…。

「サロメ」や「青い鳥」の貴重な美術制作の過程はどこにも載せていなかっので、ただただ消えてしまいました。そのほか、日常の何気ない感動など…、数年分の写真がこの地上から消えてしまいました。

あまりにショックで倒れそうになりましたが、翌朝になると、なぜか不思議とスッキリしてもいました。小さなスマホに色々入り過ぎていたのかもしれません。過去を手放し、記憶を強く持つことで視界が明るくなる感覚もあり、これはこれで良い経験になったな…と思っています。

とは言え、やはりショックはショック…
友人・関係者の皆様、私との LINEのやりとりで送った写真など、送れる方はぜひよろしくお願いします!




●5/30(木)
東京文化会館にて
「400歳のカストラート」
読み合わせ&音楽打ち合わせ

遂に本格始動となりました!

読み合わせ…と言っても、まずは私がひとりで全て読みます。舞台で産声をあげる前の着床段階…といったところでしょうか。

実に緊張する読み合わせとなりましたが、無事にこの日を迎えられて安堵…。

これまた魅力的な作品が生まれそうです!お楽しみに!!




●「燭/TOMOSHIBI」
台本の販売が始まりました!

昨年、デビュー25周年を記念して制作、上演された大人のための人形劇作品のオリジナル戯曲が、今月のシアター・ジョウでのファイナル公演にて販売開始となりました。

自分の書いた台本を販売するのは初めてのことでした。

とある人形劇俳優による1幕の告白劇。
つくりかけの人形が真夜中に話しかけてきて…、その後、人間が人形に操られてしまう…という物語です。

私が抱く人形劇に対しての思い、舞台芸術に対する思い、そして、人がこの世を生きるということに対して思うこと…それらこれらの思いをギュッと詰め込みました。

この戯曲には私の演技メソッドなども掲載しました。

読み物としてもきっとお楽しみいただけることと思います。

今後も、「テアトル・ド・マリー」や、私の地方公演にて販売を続けます。ぜひ、お手にとってご覧いただければ幸いです。



令和元年最初の1ヶ月はあまりにもインパクトの強いものとなりました!

さあ、明日から6月です。

来月はどんなドラマが…。

今後とも、どうぞよろしくお願いします。

長い長い投稿、最後までお読みいただきありがとうございました!

全て読んでくださったツワモノさんへ!拍手と感謝を送ります!!