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撮影後、行って来ました!


神奈川芸術劇場
(愛称:KAAT=カート)
こけら落とし公演
「金閣寺」
原作:三島由紀夫
演出:宮本亜門
主演:森田剛



凄かった~!
大駱駝艦の舞踏による舞台転換や進行が狂気的な美しさ!息をのみました。演出も見事でした!



劇場のいたるところには、今回のオープニングラインナップ“NIPPON文学シリーズ"のそれぞれの原作者の顔写真が、KAATのイメージカラーであるオレンジをベースにつくられ飾られています。こちらもインパクト大。



手前から芥川龍之介さん、水上勉さん、三島由紀夫さん、三好十郎さんです。




こちらのブログでは何度もお話&レポートしておりますが、私は3月末、このオープニングラインナップの最終週に、水上勉さん原作の「はなれ瞽女(ごぜ)おりん」を新作初演します。

大変に光栄なことです。


三島由紀夫さんの「金閣寺」は実在する“金閣寺放火事件"が題材となった作品、水上勉さんも「金閣炎上」と言う題で素晴らしい小説にされています。



この度の舞台に触れ、作者は違えど同じ事件に心を奪われた水上さんの気持ちにまた少し近付けたように感じました。



確かに、この事件は単なる事件として聞き流せない何かがあります。

放火犯である少年の心が形成されてゆく過程に何があったのか…。それらをひもとくと、人間が人間として存在することの不条理を問われてくる気配がします。

不謹慎な言い方ですが、魅惑的な何かさえも感じます…。


純粋と狂気は時として隣り合わせに存在していて、それらを穏やかにコントロールするためには幼少期の環境や巡り会う人々がとても重要なのでしょう。