クヅサミ13
議事録

今週のテーマは「コマ割りってなんだ?」です。

(コマ割りについては、含まれる要素が多いので、
複数回に分けてお話しする予定です。)

今回はコマ割り自体の特性、
ひいては漫画の特性についてお話しします。



コマ割りとは、
面的であり線的である。

コマ割りは漫画を漫画たらしめる特性のひとつです。
一枚の原稿用紙にコマを割り、複数の絵を入れます。
さらに読む順番が決まっており
基本的に右上から左下の逆Zの形に読み進めます。

この
①一枚に複数の絵が入り、
②読む順番が決まっている。
という2点がコマ割りの面白い所です。

①は一枚絵として、【面の性質】を
(ポスター・コラージュなど)
②は連続絵として、【線の性質】を持っています。
(映画・アニメなど)

【面の性質】と【線の性質】これらを併せ持った表現方法がコマ割りなのです。

では、【面の性質】と【線の性質】、それぞれの特徴について、具体例を参考にお話しします。


【面の性質】の特徴
【面の性質】
イメージの集合で見せる(ポスター・コラージュ)

特徴は、
①時間の流れ(読む順番)が無い=同時・瞬間的
②主観的

心情表現に適している!
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羽海野チカ『3月のライオン』(2007年〜、白泉社)
「一手一手まるで素手で殴っているような感触がした」という零(画面右上の男の子)の心情が「大きく描かれた拳」「将棋を指す手」「対戦相手の顔」の3つのイメージ(絵)で伝わってきます。
このように、イメージの集合によって何かを伝えることができます。
【面の性質】を利用した好例です。

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羽海野チカ『3月のライオン』(2007年〜、白泉社)
1枚目ほど露骨ではありませんが、
こちらも【面の性質】を利用した例です。
将棋を指せば指すほど家族と引き裂かれていく零の葛藤が「離れて行く家族」「将棋を指す手」「零の表情」の3つのイメージで表現されています。
コマをまたいではいますが、ズームインなど【線の性質】も併せて使われています。



【線の性質】の特徴
【線の性質】
イメージの変化・差で見せる(映画・アニメ)

特徴は、
①時間の流れ(読む順番)が有る
②客観的

細かな演技状況説明に適している!
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藤本タツキ『ファイアパンチ』(2016年〜、集英社)
異なる絵を連続して描く、【線の性質】を利用した例です。
同じ画角・同じコマサイズを連続させることで、描かれている絵の微妙な差に注目させる事ができます。(間違い探しのような感覚)
例の場合、些細な手の演技を見せることに成功しています。
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藤本タツキ『ファイアパンチ』(2016年〜、集英社)
ズームイン(アウト)などのカメラワーク全般も、この【線の性質】を利用した表現方法です。
コマの大きさを同じにするとよりカメラの動きに集中できます。
カメラワークの演出についてはまたの機会に詳しくお話しできたらと思います。



まとめ
コマ割りには、
【面の性質】【線の性質】がある。
それらを使い分ける(組み合わせる)ことで、
心情表現や細かな演技、カメラワークを見せることができる。



以上!
やまだみのりでした〜