新潟フリースクール なんくるないさ より転載

 

 

こんにちは、直江じょうすけです。

 

皆さん本は読んでますか?

 

僕は最近朝井リョウさんの小説正欲を読みました。

 

 

青一面の背景に鴨が垂直に落下している表紙が印象的で思わず手に取ってみました。どういう意味なんでしょうか?

内容は多様性をテーマにした物語で、同じく多様性を意味するダイバーシティなどの単語がよく出てきます。

 

多様性については以前から思うことがあったので読んだ後なんだかスカッとしました。

 

多様性の嘘というか、綺麗事ばかりが並べられることにモヤモヤしていたので気になる人は是非読んでみてください。

 

本当の多様性とは自分には到底理解できない感覚や価値観、人間と隣り合わせで共存していくことなんですね。現在よく語られているダイバーシティとは誰かが認めた範囲での多様性(主にメディアが作った)だけ許されるというものです。

 

男とは女とはこうあるべき、学校は行って当たり前・・という価値観は押し付けられると息苦しいものですが、そういった一見古いとされる価値観すらも尊重し共存していくことが本当の多様性なのだろうと思います。

 

ただこれからは異なる価値観は尊重しつつも、同じ価値観の人だけが集まって小さな社会を作り一緒に生活していくというスタイルになるのではないでしょうか。

考えが異なる人とは交わることがない、棲み分けの世界になっていくのではないかと個人的に感じています。

 

その時はきっと誰にとっても楽で過ごしやすい世界になっていることでしょう。