こんにちは、直江じょうすけです。

新潟フリースクールin胎内(仮称)より転載

 

今年も残り1ヶ月をきりましたね。ここ胎内市ではまだ雪は降ってませんが山の方はすでに白くなってきています。

 

ところで皆さんは普段何に価値をおいて勉強していますでしょうか?あるいは目的と言ってもいいです。

突然大きな話になってしまいましたが、とても重要なことなのでよく考えてほしいと思います。

 

これまでの価値観では功利主義的な考え方で勉強してきました。 

簡単に言うと、人間の幸せというものを出世することや地位名誉富を得ることに単純化して、それを求めるために勉強するのが正しいというものでした。人の役に立ちたい、笑わせたい、面白い企画を立てて楽しんでほしいといった目に見えない、数字にできない感情は切り捨てられ、個人の気持ちは学校でも社会に出ても無視されてきました。

社会に出てもなぜか長い時間働くことがいいとされ、月曜から金曜まで少なくとも学校に行っているのと同じ時間ぐらいは働かなければならない、という誰が決めたのか分からないルールがあります。

 

だから成績が良ければそれに応じて、特に深く考えることもなく偏差値の高い高校に行くと言うのが普通でした。 僕もそうでした。

 

しかし塾の講師をするようになって近年流れが変わっていきているのを感じます。

行きたい高校があればたとえもっと上に行ける学校があってもそこに行くと言う子が増えてきました。普通科ではなく環境、食に関心を持って農業高校を選択する生徒がいたりととても良い兆候だと思います。周囲の人もこういった新しい時代の芽を大事にして欲しいと思います。(何々科がいいとか悪いということではないので誤解しないでくださいね)

 

高校時代自分もいわゆる進学校と呼ばれる学校に通っていたので、大学受験のための勉強を学校の先生が教えていました。ただ生徒を大学にいかせたいという熱意は分かったのですが、それがなんだか先生たちの実績のために合格者を増やしたいという感じで、個人個人の気持ちや事情など全く考慮されずすっきりしなかったのを覚えています。 

 

しかしこれからは一律に富や地位を得るということがよしとされてきた時代は終わって、何に重きを置くかは人それぞれが自分で選んでいい、選ぶことができる時代に変わっていくでしょう。働く時間も自分で決められるようになります。

 

大きな流れで言えば個人個人の価値観そのものに焦点が当てられ、どれだけ人に喜んでもらえたかであったり、そして本当の満足や喜び、感動を追求することに重きを置くという風に変化していくのではないかと思います。