長かったMotoGPもいよいよ今週が最終戦。

 

前回のレースはなかなか見ごたえがあったと思う。

タイトル争いには興味がなかったが、いろいろ面白いことが起きたレースだった。

1つは崖っぷちライダー、ディジャナントニオの覚醒・・からの優勝。

もう一つはマルティンのタイヤ問題である。

 

ディジャについてはもはや言う事は無い。おめでとうの一言に尽きる。こうなるとホンダが獲得しなかったのはなんだかもったいないような気もする。

ただこの覚醒が本物なのか、それとも一時的なものなのかは不透明なのでやっぱりルカマリーニの方が安定感があるかもしれない。

それにしてもグレシーニチームのライダースーツはいつ見てもウルトラマンのように見えてしまう。

来季はウルトラマルケスが見れるのが楽しみだが、スーツのかっこよさならやはりレプソルホンダがナンバーワンだと思った。

 

 

そしてもう1つのなんといってもマルティンのタイヤ問題である。

 

リアタイヤがグリップせずスタートからスリップして完全に出遅れていた。

果たしてこれがペッコことバニャイアを勝たせるための陰謀なのかどうかが焦点である。

 

もしこれが陰謀なのだとしたら、ドゥカティのサテライトチームの士気を大いに下げる結果になるだろう。

準ファクトリーチームであるブラックでさえそうなのだから、グレシーニとVR46はどう思うだろうか。

マリーニは絶好のタイミングで移籍を決めたとも思うし、逆に残留を決めたマルコ・ベッツェッキは判断をミスったかもしれない。

 

現在我が世の春を謳歌する最強ドゥカティだが、ほころびは意外なところから生じる可能性がある。

 

考えてみるとSUZUKIが撤退したことも不可解すぎる。いまだに理由がはっきりしない。

ひょっとするとこれも陰謀ではなかったのか?

しかしどっちかというとこちらは日本側の陰謀という気がしてならない。その証拠に運営のドルナ社はスズキの席を空けたままにし、KTMが要求しても首を縦に降らなかった。

だからT社との提携はあれほどやめておけと言ったのに・・。

 

当時ドゥカティを最も脅かす存在はSUZUKIだった。

サテライトチームを持たないわずか2台体制でありながらも速さを持っていた。

絶対王者マルクスが怪我で離脱した後、最初にMotoGPを制したのがSUZUKI、にも関わらず何故か突然の撤退。

 

元スズキヤマハ乗りで現アプリリアのビニャーレスが、YAMAHAでのゴタゴタから日本メーカーには二度と乗りたくないとか言っているがこれは嘘である。ヤマハを逆恨みしていると思われたくないので日本と言葉をすり替えているが、本当はSUZUKIの事は大好きである。

 

 

最近は窮地を救ってくれたアプリリアに対してもやや批判的なコメントをするようになったが(パーツ供給の遅さなど)、それだけSUZUKI時代が良かったということなのだろう。

ヤマハに移籍したことを後悔しているだけで、 非常に恵まれた環境にいたことがうかがえる。

オーバーレブ事件によりYAMAHAを追われアプリリアに拾ってもらったわけだが、SUZUKIがいれば違った結果になっただろうにつくづく惜しい。