スズキのばかやろー!

 

と言ってもよくいる鈴木さんの話ではない。

自動車メーカーSUZUKI、というよりバイクメーカーとしてのSUZUKIの話である。

 

昨年のスズキのmotogp撤退がつくづく残念でならない。

スズキは実に素晴らしいチームだった。

 

これで自分の中では叫ぶのは2度目だ。2度も裏切りやがって・・。

 

かつては自分も重度の鈴菌患者であった。それまで軽自動車のイメージしかなかったがワゴンRの扱いやすさに印象が変わり、以来すっかりこの小さな巨人の虜に。それからバイクはst250、車はスイフトと鈴菌の王道を歩んできた。

 

しかしその熱はトヨタとの提携を機に終わりを迎えた。

トヨタと提携するってことは少なくとも国内では天下取るのは諦めたってことだ。

せめて噂のあったフィアットとか海外メーカーと提携してほしかった。

スズキには世界一になるという野心を失わないでほしんだよ。

 

 

一体解散した後彼ら開発陣は今何を思うのか・・・

と考えていたらちょうど特集があった。

GSX-RR最後の戦い。

 

バイクにしても始めてGSXR1000を見たときの衝撃は忘れられない。

あの野暮ったい感じのSUZUKIがこんなかっこいいバイクを作るのかと感動したものだった。

 

RACERS - レーサーズ - Vol.68 (サンエイムック)

Motogp

 

Suzuki teamエクスターの特徴として言えるのが他の日本メーカーに比べると現場の日本人スタッフが多い。

責任者も佐原さんという唯一の日本人。

ホンダヤマハを去っていったライダーがよく口にするのは日本メーカーは冷たいということ。

エースライダーの意見しか聞かない。あるいは聞いてる風でデータばかり見ている。

 

これが今や二輪レース界天下のドゥカティとの大きな差になった。

 

やはり日本メーカーの場合せめて現場責任者は日本人に任せる方がいいのではなかろうか。

スズキの2人のライダーであるジョアンミルとアレックスリンスは最後までスズキは最高のバイクだと言い続けた。

撤退が発表された際には激しくスズキの決定を非難したが、それはスズキなら勝てるという信頼の裏返しに他ならない。

それに比べホンダのエースマルケス、ヤマハのクアルタラロは常々不満を言い続け移籍をちらかせる。クアルタラロなんてもはや不満タラロだ。

 

 

一部報道によると株主総会で社長はMotogp再参戦に含みを持たせたとか。

これが事実なら嬉しい。

しかしまた一度解散したものをまたあの素晴らしいチームにできるのだろうか。

 

ホンダF1も3期で完全撤退した時は4期で大苦戦した。

技術が途絶えることの恐ろしさが骨身に染みているので、4期は形式的な撤退にとどめ実質的には継続して2026年からの第5期につなげた。

ならばSuzukiがもう1度あの最高のチームを作るには早期復帰しか選択肢はないだろう。

その時ミル、リンスが戻って来てくれたら刻の涙を流すかもしれない笑