7月1日 中津市役所で中津市放課後児童クラブ連絡協議会の発足式典が開催されました。
今まで県北には宇佐にしかなかった連絡協議会が、中津市にも立ち上がりました。
発起人であり会長に任命されました沖代児童クラブたんぽぽの金子さん、そして、金子さんを支える多くの準備委員会の方々の、非常に多くのご苦労のもと成立した会になります。
なずな児童クラブも連絡協議会に参加させていただきます。
現在、各児童クラブにおける現場の事情等を踏まえ、児童クラブの運営基準を緩和する方向で制度の見直しが進んでいます。
この点について、研究者や専門家は非常に多くの苦言を呈していますが、実情を踏まえたところでは緩和を希望するその気持ちも分かります・・・
そうした中で、連絡協議会は、支援員だけでなく保護者も対象とした研修の機会が設けられることになります
このような連絡協議会が起点となり、質の向上に向けて進むことが出来るのは非常にありがたい事であると思いますし、中津市の子育て支援における大きな底上げにつながると考えます。
さて、現在、小学校の教育は大きく変わろうかとしています。
小学校3年生で英語が必修となり、5年生で教科となります。
2011年には既に5年生で英語は必修化されましたが、教科になるという点は非常に大きな意味を占めています。
必修とは文字通り「必ず取り組まなければならない授業」ではあるのですが、定められた教科書は無く、学校や教員の裁量に任せられているものになります。
対して、教科になるということは、文部科学省の検定に合格した教科書を用いてテストが行われ、通知表に採点されるという事になります。
また、単に早期化するだけではなく中学や高校での到達目標も引き上げられるとの事です。
とすると、教員はその対応に追われ、こども達一人ひとりの姿をとらえる時間が削られてしまうのではという不安があります。
さらに、こどもたちは新たな教科により今以上に評価の対象として、優劣が付けられる環境が出来てきてしまうのではないでしょうか・・・
大人たちの決めた制度によって、こどもたちが振り回されることの無いよう、
慎重に慎重を重ねてことを進め、必要に応じて考えを改めて欲しいと願います。
そんな中、我々児童クラブはどのようにあるべきでしょうか。
児童クラブは、“放課後児童”健全育成事業の中で運営していますが、決して学校の延長線上にある訳ではありません。
もちろん、こどもの姿をより明確に捉えるため小学校との連携は今まで以上に力を入れて取り組まなければならない課題ではありますが、児童クラブに求められるのは教育よりも保育の観点であると思います。
思いっきり、ダイナミックに遊び、上級生や下級生との生活を楽しむことが出来る環境が児童クラブにはあります。
そして、まるで家庭に帰ってきたかのように、大人に悪態をつくこどもの姿があります。
こども一人ひとりに寄り添い、そして多くの
「おもしれ~」
や
「なにこれっ!?」
が児童クラブで生まれる様に支援していかなければなりません。
児童クラブの始まりは、親の就労等で家に1人になってしまう下級生を預かる場所として保護者など有志による集まりが発端と言われています。
ですが、社会の変化に伴い、単に預かるだけではないものがより強く求められるようになってきたのだと考えます。
こどもたちのこどもらしさが、決して変化しない様に、
注意し、学んでいきたいと思います。