※こちらの記事は、平成20年11月2日に書かれたものです。
こんばんは。
今回は教育社歴史新書<日本史>の2、水野祐氏著の『大和(やまと)の政権』についてです。
これを読んだのも、下手すれば10年前とかなので細かい内容を思い出しつつ紹介してみようと思います。
水野氏が冒頭で述べるのは「大和朝廷(やまと・ちょうてい)」と「大和の政権」という表現の違いについて。
氏曰く、「大和朝廷」といえば神武天皇(じんむ・てんのう)から脈々と続き、奈良(なら)時代に至るまでの天皇家の王権を言う言葉であって、「大和の政権」という言葉は天皇家に拘わらず、大和地方に権力をもった大王(おおきみ)などの政権を指す言葉として使用されているそうです。
神武天皇について言及のある記事:
穴八幡宮
天皇家関連の記事:
「生前退位」報道の問題点
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明治神宮(2)
というわけで、第一章では日本における「国家」の出現や邪馬台国(やまたいこく、他諸説あり)(著者は確か北九州(きた・きゅうしゅう)説だったと思いますが)について言及。
第二章以降は『古事記(こじき)』や『日本書紀(にほんしょき)』の筋を元に大和に誕生した「原大和国家(げん・やまと・こっか)」について言及しています。
あんまり書くと長くなってしまいますが、『日本書紀』に書かれている内容があながち嘘八百でもなく、きちんと事実や伝承に基づいて書かれているのではないかという痕跡が見られる、みたいなことが書かれていたと思います。確か(記憶で書いているので、あいまいな部分はご容赦)。
『日本書紀』のエピソードを知りたい方は、下記リンクをタップしてください:
鶴岡八幡宮を味わう(2)―大銀杏と本宮
関連記事:
川副武胤『古事記の世界』
関連記事:
安本美典『卑弥呼の謎』
日本史の中でも、この辺は非常に面白い部分の一つだと思います。
参考
世に倦む日日
ヒストリア(歴史のネタ)
いずものこころ
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