石川数正は裏切り者ではない | 歴史愛~歴史を学び、実生活を豊かにする~

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「温故知新」とは言いますが、世の中を見渡すと表面的な教訓ばかりでイマイチ実生活に活かすことのできない解説ばかりです。歴史的な出来事を、具体的な行動に置き換えて実生活をより豊かにし、願望を実現する手助けになるように翻訳していきます。


※こちらの記事は、平成28年4月12日に書かれたものです。

皆さんこんばんは。
東京は寒が戻りました(明日からまた暑いそうです)。

ところで、ここ数日は大河ドラマ『真田丸』(さなだまる)で徳川(とくがわ)家を裏切った石川数正(いしかわ かずまさ)が話題になっているようですね(僕はまだ見ていません 笑)。

戦国最大の謎?という人もいるこの事件ですが、僕はどうも、数正が私欲で豊臣(とよとみ)に寝返ったとは思えないんです。


石川数正の登場する記事を読みたい方は、下記リンクをタップしてください:
徳川家康の生涯を貫く思想―山岡荘八『徳川家康』第4巻

関連記事:
これぞ徳川家の柱石・三河武士の死にざまだ!!(山岡荘八『徳川家康』第2巻)

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今から400年も前の話を心情で語るのはちゃんちゃらおかしいのですが(時代によって倫理観はだいぶ変わる)、上のWikipediaのリンクをご覧になっていただくか、下のリンク先のブログをご覧いただくかで石川数正の生い立ちを見ると、数正はどうも徳川家を裏切るような人物には思えません。

家康(いえやす)の祖父松平清康(まつだいら きよやす)の代からの忠臣石川安芸(清兼)(いしかわ あき(きよかね))の孫で、人質となった家康にいっしょについていき、桶狭間(おけはざま)の合戦後、今川(いまがわ)家の駿府(すんぷ)に取り残された家康嫡子(ちゃくし)信康(のぶやす)を迎えに行き、信康の後見となり…


関連記事:
苦難の時代の幕開け―山岡荘八『徳川家康』第5巻

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めちゃくちゃ大忠臣じゃないですか。

そこで、下のブログの方もいっているのですが、僕の好きな山岡荘八氏の考え方が気になるわけです。

山崎(やまざき)の合戦後、賤ヶ岳(しずがたけ)の戦い前夜、秀吉(ひでよし)は交渉に来た柴田(しばた)家の家臣を調略していますし、その後神戸信孝(かんべ のぶたか)の家臣も、使いに来たときに調略しています。

その秀吉の「人たらし」のやり口は有名だったようで、小牧・長久手(こまき・ながくて)の戦いのころから豊臣家との交渉を担当していた石川数正に対して、徳川家中で「あいつも裏切るのではないか」という噂が立った。

さらに、数正は秀吉とこれ以上合戦をしてもしょうがない、と徳川家中を説得しますが、主戦論が多い徳川家中では敵を作るばかり。
そこで、自分の出奔(しゅっぽん)で徳川家にダメージを与えて主戦論者の意気をしぼませると同時に、徳川家に有利なように和平交渉が進むために、秀吉に近いところで秀吉を刺激するという役割。

つまり、徳川家のために徳川家を裏切ったということ。

結局、史料もないわけですし、科学的な考証などおそらくできないのでしょうが、心情的には上の考えを推したいですね、僕は 笑

裏切り者扱いに負けるな!笑

参考
戦国ネタブログ
鳳山雑記帳
今日は何の日?徒然日記

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