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暗くてブレブレですが、上野駅にて、特急やまばとです。上野山形間で運行されていました。
現在の山形新幹線の開業当初の区間です。

 

 

 

 

編成はこれも福島以北行きの定型、485系電車による普通車自由席が3両、指定席7両、グリーン車指定席1両、食堂車1両からなる、計12両。

 

 

 

 

 

 

当時の設定は3往復。上野-山形間の特急は「つばさ」と合わせると6便あったことになります。

 

 

 

 

 

 

 

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私が実際に乗車したのは、仙台から東京への帰途、特急ハシゴの四発目です。
黒磯から宇都宮まで、所要時間は35分でした。

 

 

 

 

 

 

 

1982年11月、東北新幹線が開業してからも「やまばと」は上野発着の特急として下り2本、上り1本が生き残りました。

 

 

 

 

単独の特急を設定するには福島-山形間は短すぎるし、「福島での乗換えが面倒」という声にも配慮したのでしょう。
ただしこの時の編成は9両。食堂車はありませんでした。

 

 

 

 

しかし3年後の1985年3月に「やまばと」は廃止され、奥羽本線の特急は「つばさ」に一本化されました。
上野-福島間の利用者が予想よりもよほど少なかったのでしょう。
ちなみに山形新幹線が開業したのはそれより7年も後の1992年7月のことです。

 

 

 

 

 

 

この山形新幹線、新幹線が在来線に乗り入れるという、それまでに無かった方式を採りました。
在来線区間は従来どおりの運行速度なのですから、前述の「福島での乗換えが面倒」という声だけに応えたと言えます。

 

 

 

 

 

 

しかしその愛称は「つばさ」。

 

 

 

 

秋田新幹線が田沢湖線経由で運行される今、「つばさ」=秋田行きというイメージを持ち続ける人(=私^^)にしてみれば、若干の違和感を覚えてしまいます。

 

 

 

 

結局、奥羽本線の特急は「つばさ」である、ということなのでしょう。
「やまばと」はあくまで「つばさ」の補完として存在していたのだと思います。

 

 

 

 

 

 

ところで、山形新幹線には一度だけ、山形から乗ったことがあります。
座席は在来線の特急と同じ、両側とも2列。それが福島から新幹線の軌道を猛スピードで走るのです。

 

 

 

 

 

 

先ほど「新幹線が在来線に乗り入れる」と言いましたが、これは、寧ろ「在来線が新幹線に乗り入れる」と捉える方が正しいのではないでしょうか?

 

 

 

 

 

 

こんな健気な列車には「つばさ」という大仰な愛称よりも「やまばと」の方が相応しい、
そして、名前は消えてしまっても、あの頃の「やまばと」が確かにここに息づいている、と思ってしまったのでした^^。