今回は

私のバースデーに

展示期間が重なった展示

「車窓から」です。




作品はこんな感じ。

植物物語と比較すると

赤をポイントに

旅の楽しさ、わくわく感を

伝えられたらということで、

旅先スナップのような写真で

まとめました。


実際にはこのひとつ前の展示

「GRと私」展との対比になるのですが、

GR展は都会的、硬質、暗め、青め

今回は、牧歌的、ふんわり、明るめ、赤め

となっています。

GR展についてはまたいずれ。


今回、撮影は4/12


静岡を走るローカル線「岳南電車」

(旧称:岳南鉄道)

です。

1日フリー券を買いました。

乗り降り自由です。

それよりも何よりも、

硬い切符、いわゆる「硬券」が嬉しい

機械式の改札には対応していません。

というか、できません。


🌸


まだ桜も残るこの季節

頭の中で再生されるのは

なぜか「赤いスイートピー」


♬  春色の汽車に乗って〜  ♬


しゅっぱ〜つ!



はい、嘘は言いません。

めっちゃ春色の汽車です。


ローカル線の楽しみのひとつは、

運営会社の、こうしたアイデアが

光ってるところなんですよね

しかも手作りの暖かさ


黙っててもわんさか人が乗る

首都圏の電車とは異なり

地域の人はもちろん

遠くからも

この鉄道に乗ってみたいと

わざわざ乗りに来てくれる人を

集める姿勢が健気で素敵なんです。


小さなお子さんがいたら

絶対に喜ぶと思いませんか?

この可愛らしい車輌🌸


乗ってそうそう、2つ目の駅

吉原本町駅で途中下車して、

以前から行きたかったお店に向かいます。



つけナポリタンの名店

コーヒーショップ アドニスさん


看板メニューのつけナポリタンを

いただきます


ナポリタンをつけ麺形式に

しただけだと思ったら大間違い


言葉では伝えにくいので

ぜひ岳南電車に乗って

食べに来てくださいな

桜エビが効いていますよ




駅のホームも

シンプルながら味わいがあります。



車窓を流れるのは葉桜になりかけの桜と

菜の花のコラボレーション


静かにこの季節感を堪能したくなります


途中の駅ですれ違う逆方向の列車

見た目の中身も味わいのあるレトロな車輌

電子マネーとかいう不粋なものは無く

運転手さんが切符を回収しにきます。


これも車窓から。

よくみるとこちらの窓ガラスに

光が反射しています。



どの駅もホームは比較的

きれいに保たれています

鉄道会社さんも

利用されるお客さまも

どちらも駅を大切に扱っていることが

よくわかりますね


車輌をデコるだけではなく

鉄道愛を感じます。



窓ガラスの花のイラストと

桜並木とのコラボ


外からの日差しに対して

シートや床に花柄の影を落とします




終着駅

がくなん えのお


ホームに花壇もあり、

本日はお花づくしでございます。

郊外なので星空も綺麗なんでしょう。

流れ星がよく見えるのかも知れません。


ちなみに岳南電車とは、

JR東海道本線の吉原駅(静岡県)から

ここ、岳南江尾を結ぶローカル線で

ちょうど富士山の南側を

トコトコと走る鉄道です。


当然ながら、すべての駅が

富士山ビューなので、

富士山の勇姿を

とことん堪能できるのですが

この日は花曇というか

恥ずかしがり屋の富士山が

雲隠れしてしまっていました。


さてここから折り返しです。


あちらに見える車輌も

なかなかレトロで雰囲気が

よろしゅうおます。




わくわく感あふれる社内

赤いシートもいいですね


花柄の電車と、

奥は「アカガエル」と呼ばれる

これまたレトロな車輌です


ホームのベンチ


駅ナカに

立ち食いそばのお店があります。




BS日テレで放送中の

「ドランク塚地の

ふらっと立ち食いそば」

という番組で

2023年6月12日に放送されたのが

こちらのお店でした。



せっかくなので

山菜そばをいただきます。



駅の改札を出ると、なんと

お店のテーブルまではゼロ距離!


ホームへは改札を通ってから

踏切を渡ります


先ほど見えていたベンチ

よくみると

「緑いっぱいの町」

という、かわいらしい手描き文字


ふたたび桜並木を通り


吉原駅まであと3分


製紙工場や、

海につながる運河が見えて来ます。


吉原駅は海に近く、

少し歩くと田子の浦港まで行けます。


山部赤人が歌った

「田子の浦に うち出てみれば  白妙の

富士の高嶺に  雪は降りつつ」

が百人一首にありますが、

その田子の浦です。


また、高度経済成長期、

田子の浦のヘドロが社会問題になり

1971年の映画

「ゴジラ対ヘドラ」

が誕生するきっかけにもなったとか。


もちろん今は十分綺麗で、

公害の痕跡などは微塵も感じさせない

のどかな港となっています。


駅から歩く親子連れ


跨線橋から東海道本線を見下ろします


枯れた紫陽花


田子の浦仏舎利塔


この辺りが

見附宿跡になります。

元吉原ともいい、

もともとは東海道の宿場町でしたが

津波で流されたことがきっかけで

吉原宿が内陸に移されました。


田子の浦港


駿河湾越しに伊豆半島を臨む


公園に咲いていた蒲公英の花


枯れた紫陽花



おひるねねこさん


吉原駅まで

戻って来ました。


ホームにて


雨が降り出しそうな天気です




逆方向の列車が入線して来ました


ピシッと指差し確認!


静岡駅まで帰って来ました。





帰りにふらっと

静岡名物 くろはんぺんを

いただいて帰ります。


左から

生、焼き、フライ、おでん

の4種盛り




翌日大阪に帰る前に


さわやかに寄って帰りましたとさ。


おしまい