少し前の話になりますが
蜷川実花展に行ってきました。

蜷川実花展は2回目
1回目は、デジタル一眼レフを使い始めて
比較的すぐだったと思います。

デジタル一眼レフでは
なんだかんだで
花の写真ばかり撮っています。
無意識のうちに
影響を受けているんだと思います。


虚構と現実の間に



蜷川実花さんの作品は
ビビッドで華やかなので
女性に人気があります。

というか男性がほとんどいません。

会場は、一部のエリアを除き
撮影はご自由に、というスタンスです。
(前回の時もそうでした)

一部のエリアと言っているのは
タレントさんやアーティストなど
著名人のポートレートのコーナーです。
肖像権が絡むんですね。



花に囲まれた華やかなエントランスの先に
ミステリアスなブルーの通路が控えています。


その正面


ネオン管で作られたタイポグラフィ



実際に花の写真を撮ってみると
よくわかるのですが
これが案外難しいんです。

ただ、撮る

それならシャッターを押すだけなのですが
自分の求めている写真を撮ろうとすると
今でも試行錯誤の繰り返し

SNSにもアップできないような
失敗作を量産してしまいます。


構図や色合い
フォーカスポイントなど
とても参考になります。

全く同じ写真を撮るつもりはありませんが
いつかは自分の写真で
自分の個性が出せたらと思っています。

SNSのタイムラインで見かけて
写真を見ただけで
「あれ?この写真、ヨシュア?」
って気づいてもらえたら嬉しいですよね。


会場は作品だけでなく壁も床も
花で埋め尽くされています。


Instagramなどを見ていると
花の写真をハイキーで
淡く優しく撮る方をよく見かけます。

あれ、真似しようとしましたけど
綺麗に撮れませんでした。
蜷川実花さんの花の写真には
そういう作品はなく、
バン!とビビッドに攻めてます。

どちらも好きですが
自分が撮るならやっぱり後者です。


プロジェクターを使ったスライドショー

花以外も印象的な写真が流れていきます。


著名人のポートレートコーナーを挟み
後半はお父様である蜷川幸雄さんとの
最期の時間のエッセイが綴られており
写真以上にじっくりと見てしまいました。

お父様も病と闘っているということは
そのご家族も同じように闘っているんだと
改めて気付かされます。



病室の窓の外の景色
祈りを捧げたであろうマリア様の像

撮り手の心情が
作品を通じて伝わってきます。


そして大きな装飾

蜷川実花さんが関わった
数々の映画のエッセンスが
強く読み取れます。

華やかなんだけど
どことなく残る物憂げな雰囲気も
魅力の一つなんでしょう。





そして造花の薔薇

私のデジタル一眼レフも
どうやったら薔薇の美しさが表現できるのか
これをテーマに
毎年春と秋に薔薇を撮り続けています。

なかばライフワークになってしまっています。

華やかな花や羽飾りに混じって
クールなマスクが掛けられているのが
「物憂げさを出している隠し味」
なのかもしれません。


真っ赤なイチゴに大きな瞳
シュールレアレズム



ネオン管で形取られた蝶



シャンデリア

リップ



桜吹雪の番傘


ここにも大きな瞳


敷き詰められた薔薇


最後に私のInstagramの薔薇



おしまい