※本日2つ目の投稿になります
7月某日
ほぼ梅雨明け?したと思われる
快晴の日に谷川岳に来ました。
夏の谷川岳は2年ぶり。
前回もちょうどこの季節でした。
上毛高原駅で新幹線を降りると
わらわらと登山の格好をした人たちが出てきます。
こりゃ急がにゃあかん。
バスとロープウェイのセット券
窓口で買うといくらか安くなるようですが、
それにも目をくれず一目散にバス乗り場へ。
立ち乗りではありますが
バスに乗れて「ほっ」
その後も続々と到着する
バス待ち客に
「次のバスは30分後です〜!」
「臨時便はありません〜!」
と聞くお客さんにも
「密にならないよう制限してるんですみません〜」
と。
やっぱ先手必勝やね。
諦めて何人かでタクシーに乗る人
向かいのレンタカー屋さんに行く人
次のバスを待つ人
それぞれの人間模様。
ちなみに
上越新幹線たにがわ401は
5号車らへんがスタートダッシュに良さそう。
ちなみに谷川岳で一番
ドキドキハラハラするのは
このロープウェイ(笑)
高所恐怖症だもんで。
だけど今日は永沢くんがついているからヘーキ
ソロ登山だけど。
⭐︎
そんなこんなで天神平に到着。
1年半前の雪のシーズンに来たのが最後。
その日は山頂を目指さなかったので、
山頂を目指すのは実に2年ぶり。
ネコ耳さん、待ってろよ、
今からそっちに行ってやる!
この時期、天神平は
ニッコウキスゲ(別名 禅庭花)が花盛りです。
ちょいとトンボがとまったりなんかして。
冬になるとスキーのゲレンデになるあたりに
群生地があるので見応えがあります。
帰りに余力があれば寄ってみよう
では、じわじわと登り始めます
ヨツバヒヨドリ
ヤマブキショウマ
向こうの山も緑が濃い
この日、樹林帯は湿度も気温も両方高い。
よく考えたらこの季節の変わり目は
温度や湿度になかなか体が馴染まず
本調子が出てこない。
かなりの悪戦苦闘になりました。
小休止を多めに取り
水分も多めに取り
体調を整えながらのソロ登山
樹林帯の隙間に響く
鶯の鳴き声、ハルゼミの鳴き声、
あれ?ここにもミソサザイの鳴き声が聞こえる
そうこうしてるうちに
水平移動距離でいうとほぼ中間地点となる
クマさん小屋(熊穴沢避難小屋)に到着。
ここで少し長めの休憩。
日差しを避けて小屋に入ると
あ、サウナになってる…。
サウナは好きなのですが、付近に
水風呂が見当たらなかったので(笑)
そそくさと外に出て
猫の額のような日陰にしゃがみ
持ってきたおにぎりを一つ齧ります。
ここクマさん小屋まではおよそ50分
ほとんど水平移動で標高は稼いでいません。
こんなところでバテてたら
とても山頂は踏めません。
次の目標は天狗の溜まり場 (という名の岩場)
歩を進めます。
下から見上げるトマの耳方面
ズームアップすると見える道標なのですが、
遠目で見ると十字架に見えるな〜
と思ってたら、他の登山客さんが
「なに?あれ、十字架?」
って話をしてたので
やっぱりそう見えるんですね。
鎖場渋滞
バスの混雑具合もそうでしたが
梅雨明けの晴天で
花の美しい季節。
そりゃ人気の山でしょうよ
雪でも無いのに
ストックの先端のゴムをはずしている人
多いですね
岩場に金属のスピッツェだと滑りやすいし
土にスピッツェを刺すと登山道が痛みます
さらに、このような鎖場で
ストックを片手に持ったまま上り
滑ったり転んだりしてストックが後続の人に
当たってしまったら…
と思うとちょっと怖いです
そういう私は雪山以外
ほぼストック使ってません。
森林限界を超え、振り返るとこの景色
ここらあたりから湿度がおさまり
稜線を抜ける風に癒されながら
登っていきます。
ただし、強い日差しを避けるものがなくなるので
プラマイゼロ、むしろマイ!
それにしても暑すぎ
みんなこの灼熱に参っています。
私もかなり休み休み登ったのですが、
気がつくと周りにいる顔ぶれがいつも同じ。
ということはみんなこのペースなんだね。
右手の白タオルのおにいさん
「やべ、ふくらはぎパンパン!
きっついわ〜」
と言っていたので
相当きついんでしょう。
私はこの暑さゆえ
体に力を入れすぎない
「脱力系スタイル」に徹していたため
筋肉はまだ全然余裕がありました。
体がきつい時、脱力系スタイルは
役に立ちますよ!
ではお先に失礼します。
ちなみにその奥にいる
パステルグリーンの帽子のお兄さんが
首から下げていたのが
どうやらレンジファインダーの
フィルムカメラっぽい。
メーカーのロゴまでは確認できませんでした。
あちらにもいずれお邪魔しますよ!
さてもう一踏ん張り
あそこにちょこんと突き出た岩が
天狗の溜まり場
…とアキアカネがいっぱい
真っ直ぐな急登を
黙々と登ります。
それにしても混んでるなぁ
国境稜線も美しい
どうでもいいけど、ちょいちょいアキアカネが
フレームインしてくる(笑)
天狗の溜まり場は、
そろそろトンボの溜まり場と
名前を変えてみてはいかがだろう?(笑)
先週の御岳山では天狗様に会えましたが
ここではまだ天狗様に
お会いできたことがありません
手が届きそうな場所なのに
なかなか辿り着けない天狗の溜まり場
上に乗っている何人かのうちの1人が
実は実在しない人で
その正体が天狗だったり…しないか(笑)
逆に見下ろしてみる
さっき休んでいた名もなき岩場
結構混んでるなぁ。
トンボの溜まり場がアレなら
登山客の溜まり場でもよさげ。
アキアカネ 近影
ハルク・ホーガンよろしく
人差し指を突き立てて
「イチバーーーン」てやったら
トンボ止まりそうだなぁ。
なんて思ってたらすぐ後ろで
「何あんた頭にトンボとまってるよ」
と母親が息子さんに言ってました。
この辺りに来る登山客は
トンボからしたら無害なので
慣れちゃうのかもね
天狗の踊り場に到着
岩場に乗る登山客
…とアキアカネ。
ようやくここまで来ました
が、あの岩に乗る勇気はありません
天狗の踊り場とクライマー
…とアキアカネ
みんなよく平気だなぁ、と。
御岳の天狗岩なら
私でもギリ登れるんですけどね(笑)
ハクサンボウフウ
大草原のような山肌に
ぽつりとコバイケイソウ
コバイケイソウは花をつける間隔が
数年単位ということで、
来年来てももうこの株には花は咲かず、
何年か待つ必要があるんだとか。
似たような場所のニッコウキスゲ
…とアキアカネ
不自然なほどの青空と、
不自然なほど滑らかな草原の組み合わせを見て
Windows Xp を思い出した人もいるのでは!?
これは…ジョウシュウノアザミの蕾?
トゲトゲしたアザミの花は
あちこち咲いてましたが…
まああとで撮るからいいや!
て思ってたら結局撮ってなかった!
肩の小屋に到着。
このあたりはミヤマキンポウゲの大群落
前回来た時は今回以上に
一面黄色でした。
ここでもう一つ
おにぎりを頬張ります。
汗かいた後は梅干しのおにぎりにかぎるなぁ
ミヤマキンポウゲとコバイケイソウ
…とアキアカネ(笑)
ぽっかりと浮かぶ白い雲
それと、例のジュウジカ
さて、トマの耳を目指します。
木段の下にヤマハハコ
踏まれずに耐えてます
振り返ると、肩の小屋と国境稜線
その先の万太郎山と仙ノ倉山
そして目の前はトマの耳😽
バスで一緒だった御一行様
…とアキアカネ
とても賑やかな御一行様でした。
山頂標識も写真渋滞
ヨツバシオガマ
日陰っていて綺麗に写らん!
カラマツソウ
トマの耳から見るオキの耳
今度はあちらを目指します
稜線を10分ほど天空散歩
足元にはハクサンフウロ
そして、「これを見に来た!」
の代表格、ホソバヒメウスユキソウ
「にっぽん百名山」谷川岳の回で
必ず取り上げられるマストアイテム
房の多いコバイケイソウ
…とアキアカネ
オキの耳が近付いてきました。
空が青い
1,977m オキの耳
到着〜
標高そのものは2,000mにも満たない山ですが
立地から来る豪雪地帯であることと
それが故に一ノ倉沢と言った岩壁もあり
風格のある山となりました
振り返り、オキの耳からみるトマの耳
(24mm相当)
…とアキアカネ(笑)
オキの耳の先端にズームイン!
バン (850mm相当)
そしてこの景観を見ながら
来た道を戻ります。
ん?なんかいい匂いしてきた
…と思ったら
なんか焦がしたでしょ、きみたち(笑)
コバイケイソウとトマ
左の西黒尾根には行かず
来た道を通り天神平に下山します
またいつの日かここに来ますよ
少し休んで
この景色を網膜に焼き付けておきます。
デジカメの写真ではなく網膜に。
あそこ目指してゴー
アレを見て
「ずいぶん上がってきたね〜」
っていう人
「もう見えてるよ、すぐだね」
っていう人
いろいろですね
途中でわんこさん発見
うちの子と同じ犬種
少しお話をさせていただきました。
2歳ということで元気盛り
毛並みもとても綺麗でした。
が、めっちゃ俺の顔見てる
俺の顔に何かついてる?ってくらい
ガン見されました。
ん、モテ期到来か!?
クマさん小屋(熊穴沢避難小屋)まで
降りてきました。
あれ、そういえば
登る時一緒だった
ふくらはぎパンパンさん、
途中でおりたのかな?
相方のパステルグリーンさんだけは
山頂付近でみかけましたが。
かくいう私も2Lのハイドレーションが
底をつきそう。ヤバい。
一旦腰を下ろし呼吸を整えていたら
お隣にいたカメラ女子、
オリンパス OM-4 かな?
フィルムカメラ独特のシャッター音を響かせて
付近の写真を撮られていました。
カッコいい!
ここまで来たら後はさほどアップダウンもなく
イージーモードになりますが、
疲れている時ほどコケやすいので
最後まで気を抜かず慎重に
陽が傾きいくらか涼しくサラッとしていました。
ニッコウキスゲの花も
ゴールまで戻ってきました。
のこりHPは限りなく0に近づき
のこりMPも0
文字がオレンジ色にかわり
スライムベスが1匹出てきただけでもヤバい。
そんな状態でなんとか
セーブポイントにたどり着いた心境。
私の前を歩いていたカップルがふと振り返り、
脱帽し、笑顔で山に一礼をして行きました。
この人たちもこの山に来れて嬉しかったんだな
この日、暑さと湿気で大変だったけど
なんとか登頂し、無事下山できて
私も嬉しかったよ。
それ以外にもこのところの
いろんな出来事や想いが交錯し
心のつっかえが一つ取れた感じ
その時ほんの少し涙が頬を伝いました。
では私も脱帽して一礼を
ありがとうございました
⭐︎
「登山コンパス」で
下山報告を出した後、
ニッコウキスゲの群落まで行こう…
としたけど、ここでスライムベスに出逢ったら
元も子もないので、かなり手前で
撮影し、ヨシとしてしました。
ニッコウキスゲの花も
1日しか持たず
この花が萎れたら
翌日別の花が咲くんだそうです。
1日1日を大切に。
楽しい山旅でした( ̄^ ̄)ゞ
ではいつものダイジェストムービー
動画部分はタルいので
編集で2倍速にしています。
2倍の速さで駆け抜けているわけではありません