このところ、薔薇や「しろくろ」、お魚など
他の話題を先に書いていましたが
ようやくお山の話です。
少し前に時間を遡ります。
某月某日
当初の予定では大菩薩嶺に行く予定でした。
が、電車のダイヤが乱れるなど
諸般の事情により新宿駅への到着が遅れた結果、
目的地を、その手前の高川山に変更しました。
以前にも登ったことのある高川山
駅からバスなど利用せず
直接歩いていけるのが魅力の一つです。
天気は快晴
初狩の駅からスタートです。
途中の土手に
ムラサキハナナがたくさん咲いていました。
春の雰囲気に気分も高まります。
ここから登山口
登山届けがスマホから出せる時代になり
今回のような、急な予定変更にも対応でき、
かなり楽になりました。
いつものように、ガチャリ
スタートです。
スタート直後は針葉樹林の中を歩いて行きます。
う〜ん、かなり空いている
そしてこちらも
いつも通り男坂へ
ピントが合っていませんが
萎れかけのミミガタテンナンショウ
本来ならマムシの鎌首のような
シャープな顔つきなのですが
すでに「クシャおじさん」のようなお顔に。
なぜピントが合っていないかというと、
言い訳するつもりはないのですが
この日持って行ったカメラの電源が入らず
今回の写真は全部スマートフォンでの
撮影となっております。
スマートフォン単体だと、
いわゆる「接写モード」がないので
イマイチ被写体との距離感が掴めず。
そして根っこゾーン
根っこに躓いたり
根っこに乗って滑ったり
ということがないように
気をつけて歩きましょう
チゴユリがあちこちに咲いていました。
稚児のように小さなユリ(っぽい)
ということのようです。
こちらも風物詩ですね
マルバウツギの蕾かな
5月になれば咲き始めるかと。
オトコヨウゾメ
ヨソゾメの仲間ですが、
実が食べられないことから
オトコと付けられたという説があります。
う〜ん、食えない奴め。
でも花は小さく可憐でかわゆいです。
アオダモ
枝を切って水につけると
水が青く染まるんだそうです。
幹は木材としてバットやラケットなどに
使用されるとか。
以前ブログにも書きましたが、
5月〜6月、山では「白い花」が咲きます。
この時すでに「白い花のシーズン」が
始まっていることに気づきました。
って言ってる先から赤い花ですけれどもね(笑)
ヤマツツジの蕾
初夏に山で見かける赤系の花、
ツツジの類を見るとドキッとしませんか?
ドキっていうとアレですが
ハッとするというか
グッとくるというか
こちらもピンボケですが
列をなして枝からぶら下がっている
黒いヤツ(多分萎れた花)は
正式名称を知らないので
私は個人的に「コウモリの花」と
読んでいます。
奥多摩でもたまに見かけますよね。
イカリソウ
このイカリくんもこの季節の風物詩
先程のチゴユリと並んで
この季節の登山者のブログに
よく掲載されています。
碇に似た特徴的な花の形が
目を引きますよね。
こちらはヒトリシズカ
四方にそれぞれ葉を付けた中から
一輪の白い花が顔を出しています。
もう少しすると今度は
フタリシズカが咲き始めます。
フタリシズカは、能楽「二人静」で
静御前とその亡霊の二人に準えたもので
ヒトリシズカは、それが一人分になったことに
由来する、という説があるそうです。
一人になった理由は…
多分亡霊の方が成仏したんでしょう(笑)
まあ、フタリシズカも二人とは限らんですからね
クサノオウかな?
足元に黄色い花が咲いていました。
そしてクマザザ帯を抜けると
高川山 山頂〜
秀麗富嶽十二景に数えられる
高川山からの富士山はというと…
うん、見える!見えるぞっ!!
心の目で見た!(笑)
雄大な裾野を広げる勇姿が見れただけで十分です
先っちょは高尾山からでも見えますし
登っている最中はほとんど
他の人と会わなかったですが
山頂にはそれなりに人がいました。
今回はカップヌードルではなく
山菜おこわの気分
お湯を沸かしている間に
ご年配のグループが登頂してきて
先程の山頂標識のところで
記念撮影をしようとしていたので
こちらから申し出て
写真撮影をしてあげました。
そしたら他のグループの方にも
声かけられて…
という感じで
「尾西の山菜おこわ」
の待ち時間15分が
あっという間に過ぎました。
お腹を満たした後は
狼煙台を横目に、出発!
カタバミの仲間でしょうか
花びらと花びらの間に、
まるでアクリルの衝立のように
緑の額が入っています。
ニガイチゴ
その名の通り、
果実は苦いんだそうです。
タチツボスミレが
まだ残っていました
すみれにはいろんな種類があり
正しく見分けられるほどの知識はないですが
葉の形、雰囲気からしてタチツボスミレかな、
と思いました。
ヤマブキ
こちらもこの季節の定番ですね
ヤマツツジ
先程の日当たりの悪い斜面ではまだ蕾でしたが
日当たりの良い斜面では綺麗に咲いていました。
まるで雲海のように咲く白い花
新緑と白のコントラストが
初夏の訪れを告げるシルシですね
さてどっちに行こう?
って、むすび山に向かいますけどね。
今度来たら田野倉駅側に
降りてみようかな
曲がった幹
なんか、わんこさんの横顔に似てません?
ドルーピーとかそんなん
ツクバネウツギでしょうかね
これも足元にひっそりと咲いていて
見落としがちな花です。
ブナの新緑を揺らす風が
とても心地いい
実はこの日、体調が芳しくなかったのですが
この新緑パワーから元気をもらい
峰を渡る風に癒されて
体調が回復しました。
日当たりの良い斜面では
アワフキムシの活動も活発に。
咲き始めのフデリンドウ
こちらもピンが甘くてすいません。
それにしてもいい季節になってきました。
途中、トカゲやカナヘビ、
マムシなんかも出てきて
ちょっとしたアドベンチャーでしたが
暖かくなってきた証拠ですね。
マムシもシッポをガサガサと振って
威嚇してきました。
びっくりさせてごめんよ〜
マムシにしろスズメバチにしろ
威嚇してくるやつは要注意って事で。
さて、どっちに行こう?
スマホの超広角モードで撮るのも面白い
ジュウニヒトエ
静御前とか十二単とか
古い日本の文化から名前がついた花って
なんかいいですよね
大月防空監視哨跡
大月駅を間近に見下ろし
戻ってきたことを実感して一休みできるポイント
どんな花を咲かせてくれるかな
例によって民家の軒下がゴール
ちょいと通りますよ…
下山後は、畳鰯で乾杯!
なぜ畳鰯かって?
なぜでしょう なぜかしら。
おしまい
高川山の気持ちいい稜線歩きをムービーにしたよ〜