昨秋お邪魔した
「合同写真展 初期衝動 写真展 十人十色+1」
にて、ドイツ イハゲー社の Exa という
貴重なカメラを触らせていただきました。
趣のあるカメラで、
ペンタ部分を取り外し
ウエストレベルでの撮影が可能だそうです。
ということで、そのことを元カメラおたの
父に話をしたところ、
Exa そのものは知らなかったそうですが
「ペンタ部分外れるやつなら
うちにもあるぞ」
と出してきたのがコレ
とレンズ3本に
何種類かの偏光フィルターと
機械式のレリーズなどなど。
写真のレンズは「標準」と言われる105mm/F2.4
(35mm判換算で51mm相当)
ちと汚れてますが
この後磨いて綺麗にしました。
(特にペンタのAO.coのロゴのあたり)
私は名前をちゃんと覚えていなくて
ナナゴーだったかな?ナナロクだったかな?
といろいろ勘違いしてましたが
正しくはロクナナだそうで、
調べたところニックネームは
「バケペン」というんだそうです。
ロクナナは1969年から
後継機67IIの出る1998年まで、
細かなブラッシュアップを続けながら
およそ30年に渡って販売されていたそうです。
でもってうちにあるコレは、
1976年に追加された
ミラーアップレバーが無いことから
1969〜1976年の間に製造された
最初期型のモデルのようです。
当時父が一時期富士山の写真に凝っていて
その時に使っていたものだそうですが
リーズナブルなロングセラー機ということもあり
カメラそのものにさしたる希少性はなく
中古市場でもかなり安い(笑)
少し年配の方からすると
「ああ、バケペンね。昔はみんな使ってたねぇ」
って感じなんだそうです。
フィルムもネガではなくポジだったとか。
ブローニーフィルム(120) 1巻の撮影枚数は10枚
220を使えば20枚撮れるそうですが、
「20枚撮りのフィルムなんてほとんど見かけない」
んだそうです。
ペンタ部分を外すとこうなります。
このスクリーンの周りに取り付ける
専用のフードも製品としてはあるそうですが
うちにはありませんでした。
中判と言うとハッセルのような
箱を上から覗き込むタイプも多い中
普通の一眼レフと同じような
操作性で撮れるこのモデルは
一眼レフからのステップアップとしても
人気があったんだとか。
D810と並べるとこんな感じ。
遠近法による錯覚を差し引いても
ロクナナの方がややデカめ。
そりゃD810のセンサーサイズは
36mm x 24mm ですが
バケペンはというとフィルムサイズが
60mm x 70 mm なので
ほぼ4倍。
このフィルムサイズがロクナナという
名前の由来なのですが、
そんなフィルムに対応したフィルムスキャナーは
あるんでしょうか??
作例をブログにアップできないじゃないか。
肝心の写りは…というと、
今時のデジカメの方が高精細で綺麗らしい。
まあその分オールドカメラの持つ
「味わい」を楽しめるということになりますね。
※それなりのサイズまで引き伸ばせば
中判フィルムの精細度がわかるよ!
というコメントをいただきました。
ありがとうございます😊
重さは…ここまで来るともはや
どっちもどっち(笑)
これ、動くのかな?
電池が無いので全くわからず。
動くんなら使ってみる?