咲いた〜咲いた〜
チューリップの花が〜♪


あー、ちょっと音程が外れました。
すいません。

本日のタイトルは
群馬県民なら寝言でも言えると言われている
上毛かるたの赤城山の句。
そのまんまでございます。


7月27日 曇り時々晴れ

ここまで読まれた方は
薄々気がついているかもしれませんが
今回はなんと!
赤城山にやってきました。
って誰でもわかるわい。

先日の谷川岳に引き続き
群馬県シリーズ!

扉絵は山中で見かけたクルマユリ
こんな角度なので
奥の方の花にピントが行ってしまいました。

さて、台風が近づいている中、
なんとか安全に山登り出来ないか、
この1週間ずっと天気予報とにらめっこ。

日光 男体山にするか、
赤城山にするか、
サイの目をにらむがごとし。


結局より気象条件の良い
赤城山に決めました。

王子駅を通過する頃には青空も。

6:26 上野発の両毛線直通 高崎線に乗り
揺られること約2時間。
そろそろケツが痛くなってきたなぁ
って頃に前橋の駅に到着です。
乗り換えなしで来られるのは便利っすね。

あちこちの山に行くようになって
乗り鉄並みに列車選びをするようになりました。

今日1日もってくれ!この天気!!

前橋駅から赤城山ビジターセンターまでは
1時間以上のバス。
やはり遠いなぁ…と思いつつ
バス停のベンチに座ったところ

「赤城山に行かれるんですか?」

と声をかけられました。
顔を上げるとおじさんが立っていて
ビジターセンターまでの1時間のバスの中で
ガイドをさせていただきます(^ ^)
と、観光案内のチラシを渡されました。



赤城山を大切にするNPO法人で、
赤城山ビジターセンターの運営も
されているそうです。

こういう企画ははじめて。

ガイドさんの話によると
冒頭のチューリップの歌、
作曲者の井上武士さんは
群馬県出身ということで
バスの中のメロディに
チューリップの歌が
使われているそうです。

赤城山までの道中の案内や温泉の情報、
赤城山の成り立ちから近代史など。
おかげさまで
楽しいバス旅になりました。

あっという間の1時間、
もう少しで終点のビジターセンター。
その一つ手前のバス停で

ピンポーン

実は私が本日の予定していたのは
ひとつ手前のあかぎ広場で途中下車し、
そこから黒檜山に直登するコースでした。

なので残念なことに
最後までガイドを聴けず。

私がピンポーンを押したら
ガイドのおじさんが「えっ」
て寂しそうな顔してました。

最前列で「ふんふん」って
相づちを打ちながら聴いてた客が
降りちゃうんだもんね。

ふと後ろを振り返ると
そこそこ乗ってたはずの乗客も残り2〜3人
ガイドする方も張り合いが
なくなっちゃうってもんです。

「こっから黒檜山に登るの?
そっから駒ケ岳経由で降りてくるんでしょ?」

全くもってその通り!
さすがお見通しですね

「台風が近づいてるけど、
少なくとも午前中は天気持ちそうだから。
綺麗な眺望が観れると良いね!
気をつけて行ってらっしゃい!(^^)」

と送り出してくれました。

ありがとうございま〜す(^ ^)

とバスを降りてみたものの
なんだか降り出しそう。

あかぎ広場を抜けて
その先のボート乗り場まで
大沼を眺めにきたところ、

あれ?ここ、グレートトラバース1の
赤城山の回で田中陽希さんが
雷が収まるまで雨宿りしたお店じゃん!

この天候に一抹の不安を感じつつ
登山口に向かって歩き出すと

青空が見えてきました。

大沼湖畔の赤城神社

赤い橋が美しいですね。

さて本日の山登り
ひとつの課題を抱えています。

というのも
山と渓谷地図をペースに作った
この日の予定表ですが
ご覧の通り、標準コースタイムで
赤城山ビジターセンターの帰着時刻は13:55
赤城山ビジターセンター発のバスは13:40
このままじゃ間に合わないんです。
しかも次のバスは3時間後。

なのでエスケープルートも作成し、
チェックポイントである駒ケ岳分岐の
復路の通過時刻が12:10より遅かったら
このまま引き返そうって算段でした。

さらに厄介なのが
登山口から駒ケ岳分岐までの1時間半、
ほかにチェックポイントがないので
駒ケ岳分岐についてみてはじめて自分の
ペースがわかるというシロモノ。
なのでその間は地図の等高線でも数えながら
現在のペースを判断するしかありません。
いずれにしても標準コースタイムから
15分以上は「巻き」で行く必要があります。

という状況下で登山口に到着。
湖畔に行ったりしてたので
この時点で10:07
すでに7分押しています。
ということは30分くらい
巻き巻きせにゃならんのか。

いざスタートです。

このルートはグレートトラバースと同じ。
まずはこのクマザザの隙間を抜けて

例によって湿度推定100%の中
汗ダラダラでえっほ、えっほ。

晴れていれば富士山が見えるらしいポイントも
もう素通りです。なんも見えん。

ガスワンダー

標高も難易度もそれほど高くない山ですが
濡れた岩場の急登が続きます。
湿度の高さと相まって
どんどん体力が奪われていきます…。

途中、稜線に出たところ
大沼がひょっこりコンニチハ!

赤い建物が赤城神社

その向こう、湾越しに見えるのがあかぎ広場

霧の層の下は視界がひらけていますが

ここから上はガスワンダー!

まるでアスレチックコースですな

まだ岩の一つ一つが小さいので
足場は見つけやすいのですが
昨年行った瑞牆山は、なんつーか
まさに「よじ登る」って表現が
ぴったしカンカンでした。


位置関係を把握するために
下から順に数字が振られていました。

えええ、まだ「2」かよぉ。
すでに汗だく


キノコと戯れてる余裕が
だんだんなくなってきました。

富士山どころか
アンテナ山すら見えない…


ジュラシックパークの第1弾て
こんな感じのところじゃなかったっけ?



前も後ろも誰もいない
ただひとりぽつんと霧の中


ダケカンバの林の中を抜けていきます。


足元を見ると土が赤茶けて
鉄分を多く含む火山灰のような
赤っぽい土壌に変化していました。
火星っぽいな。
霧の中から火星人出てきたらどうしよう?



そしてこんなところにも
オコジョのマーキング。
これ見よがしですね。

ということで、
なんだか長くなりましたので
今回はこの辺で。

最後の写真がう◯こってどうよ!?
ってツッコミは無しでお願いします(笑)