ども。
ご無沙汰しております。

元気です。



7月6日 土曜日 曇りのち雨


今年も御岳山のムササビ観察に参加しました。

集合は朝10:00 御岳ビジターセンター
ケーブルカーを使い山道へ

かろうじて雨は降っていませんが
霧がかかっています。

御岳山での濃霧は初めてです。

少し神秘的。




まだホタルブクロが咲いていました。


山道を歩いていると後ろから
ザッザッザッと軽快な足音が。

トレラン練習の皆さんが元気にやってきました。
道を譲ると「ありがとうございま〜す」と。

ハセツネカップに出るんでしょうかね?

この霧をものともせずに駆け抜けて行きました

霧が街灯の明かりを
より神秘的に引き立てます。

ムササビは多少の悪天候でも
活動するんだそうです。

そしてビジターセンターで受付

「大人の」ムササビ観察会


去年はお子さん達も参加していました。

「大人の」ムササビ観察会はというと、
いくつかの小グループに分かれ、
事前にじっくりとコースの確認や
ムササビの生活痕を探し、
各グループごとに作戦を立て
作戦に沿った観察行動を行うという、
企業の研修のような企画なんです。

これ、思ってるより面白いですよ。

「ムササビの大きさを想像して
ロープで形を作ってください」

という命題に対して…。

うん、なんか「現場検証」っぽい。

さらにビジターセンターの記録係の方が
形取ったロープの写真を一眼レフで撮るので
なおさら科捜研?みたいな雰囲気に(笑)

さて一通り室内でのセミナーが終わったら
野外の下見に。
約3時間コース。

花の写真を撮ってる場合じゃありません。
チーム一丸となって
入念に下見をします。

去年ムササビが顔を出していた
ビジターセンター裏の巣箱

今年は…シジュウカラが住み着いているそうです。

それでも夜になると時々ムササビが
この巣箱の様子を見にきているそうで、
それでもシジュウカラが居続けているということは
ムササビが遠慮してるのか?
シジュウカラが耐えてるのか?

ちなみに巣箱の大きさはムササビ用なので
シジュウカラにしてみたら
温泉旅館の宴会場みたいな広さで
かえって住みにくいんじゃないか?
とはビジターセンターの方の談。


新緑がまだまだ美しい季節。


ムササビは
夜グルルルルル…と鳴いて
木から木へ飛び移る
座布団のような形から
昔の人はモノノケと思っていたようで、
各地に残る山のモノノケ伝説を紐解くと
割とムササビの容姿生態に合致してるんだそうです。

たしかにこんな雰囲気の森の中で
夜ふああああっと飛ぶムササビを見たら
驚きますよね。


しばらく森を進むと

通称「十字路」と呼ばれる山の交差点
ここに別の巣箱がありました。

ここは…最近ムササビが入っている様子はなく
近くにも食痕やフンは見当たりません。

センターの方がここで
ムササビの生態について説明していたところ


「あああああ」

と誰かの声

ん?



とよく見ると顔を出しました



ずん!


ずん!!!

れっきとした野生のムササビです。

周りがうるさくて様子を見てるんですかね?


どうやら霧の多い日は
顔を出す機会が多いんだそうです。

視界が効かない分
より警戒してるのかも。


さらに食痕を求めてさまよいます。


去年レンゲショウマを撮った
富士峰園周辺はアカショウマが咲いていました。
レンゲショウマはまだ小さな蕾



この木の下でいくつかの食痕を発見。

もしかしたらさっき顔を出した個体が
ここまで食事をしにきているのかも。


ヤマアジサイ

だから花撮ってる場合じゃないって(笑)


続いての巣箱

ここも最近出入りが目撃されている有力候補

なのですが顔は出してくれませんでした。


淡い色の紫陽花(^ ^)


さらに、山道沿いの巣箱

ここは滅多に入らないらしい。


そして、今日確実にいると言われていた
宿屋さんの前の巣箱

しかし顔は出さず…。

この後雨が降り出したため
雨が止むまで写真は無し。

御岳山の山頂、つまり武蔵御嶽神社は
境内に背の高い木が生えていて
見晴らしもよく、
チャンスがあれば大滑空が見えるそうですが、
ここで見れなかったら
他の巣箱まで遠いので
保険がききません。


先月来た時にはまだ蕾だったユキノシタ

いい具合に咲いています。

露出を間違えて見づらくなりましたが
昔生活用に使われていた井戸に
モリアオガエルのアワアワ卵が落ち、
ちょうどおたまじゃくしが孵化し始めてました。


そのあとビジターセンターに戻り作戦会議

センターの担当者は

「これはバクチですけど、
神社の大滑空は見応えありますよ」

と力説されていましたが
いかんせん濃霧は避けられず
天候悪化の可能性が高い中で
一発勝負の神社は厳しい!

ということで、昼間見た
十字路の巣箱で「出待ち」することに。

ちなみにこの時の担当者は
ちょうど7/8放送の日本百名山
「御岳山〜大岳山」
でガイドを務めた馬場さん。
ご実家が立派な茅葺き屋根の宿坊です。


作戦が決まったらお宿に移動して腹ごしらえ

こちらはこんにゃく芋

宿坊の方が育てていらっしゃいます。

「こんにちは〜お世話になりま〜す!」

と門をくぐり、部屋で一息ついたら


食事です。

こちらもご主人が育てた自家製の作物などを
ふんだんに使ったお料理
美味しくてついついご飯お代わりしちゃいます。

陶板焼きも最高


そして夜

雨の中、暗視カメラを構えて…

十字路の巣箱で待つこと20分


ぴよっ

通勤時間になりました(笑)

よっこいしょっと

そしてその後見事な滑空シーン…

…は一瞬すぎてカメラに収められず。

でもめちゃめちゃかわいかった!


滑空シーン 想像図

右下のちっこいのは子供ではなくて
モモンガ

ムササビとの大きさの対比です

その後、参道まで移動して

雨の中、捜索活動をしましたが
ここでは結局見つけることができませんでした。

天候がイマイチの中で
今年は滑空シーンを観れたのが
最大の収穫でした!!

おしまい(^ ^)