秋の大人の遠足
続きでございます。


青い空!白い雲!たなびくススキ!
飛び出せ青春!

気持ちいい風景(^ ^)

さて高水山 山頂から2座目の
岩茸石山(いわたけいしやま)に向けて
レッツらゴー!

山と山との間の道は
こんな感じで広くてなだらか

落ち葉をワシっワシって踏みながら
進んでいきます。


途中で見つけたどんぐりから
ピヨっと芽が出ていました。
かわいいっすね。

でっかくなれよ!

と茂みの方に移しておきました。



さて高水三山の最高峰(^^)岩茸石山の
山頂が近づいてきました。


岩茸石山の山頂手前は
急登になってます。
しかもどれが道がわからない(笑)

みんな思い思いに登っていました。

今日は荷物も敢えて軽くして
10Lのトレランザックに
靴も軽量のトレランシューズ。
身軽なのは良いことだ!
と言わんばかりに
センターを真っ直ぐ一直線に
駆け抜けて直登!



岩茸石山 793m 山頂で〜す

三山の中で最も眺望がいい山頂



イエイ!

あ、さっきの弾丸おばちゃまに追いついた(笑)


それにしても気持ちいいなぁ。

天気も山道のコンディションも
全てがちょうどよく気持ちいい。

奥多摩の初心者コースと言われつつも
実はベテラン勢もよく来る人気コース。

イージー過ぎてもつまらないし
ハード過ぎてもきついし、
このバランスの良さが
高水三山の人気の秘密かもしれませんね(^ ^)

弾丸おばちゃま、おにぎりかじりながら
山頂広場をせわしなく歩き回っています。
やっぱりこの人の周囲だけ
時間の進み方が違う…(^.^)


わたしはというと
スポーツようかんで三角点にカンパイ!(笑)

…深い意味なし!


さてここで高水三山についてのお話を。

8月に北アルプス表銀座縦走をした時に
ご縁があってしばしタッグを組んだ
気さくなおじさん2代目ことKさん。

↑東鎌尾根の名所「窓」を降りるKさん


槍ヶ岳から槍沢を下って
上高地までの長い道のりの中で
こんな話をしました。


(ワイ)この前読んだ本なんすけどね、
いわゆる山の怪談なんすよ。
でね、この先にある◯◯◯のテント場が舞台で
夜中にトイレにいっても、
手洗い場の鏡を見ちゃいけないってんですよ。
そこには自分が死ぬ時の姿が映るらしいって。
フィクションなんでしょうけど
テント場の実名とか書かれると
もしかして…って思いません?(笑)

するとKさんが言いました。

「あなた、山で不思議な体験
したことありません?たとえば…
すぐ後ろに人が付いてくる気配があって
振り向いても姿はなく…なんてこととか」


そういえば、同じ本にこんな話もありましたよ
奥多摩の、私も登ったことがある◯◯山でね、
今言われたようにずっと女の人が
後ろをついてくるんですって。
でも振り返ると誰もいない…って。


「なんで姿が見えないのに
女の人ってわかるの?」

とKさん。

その見えない何かが近くにいる時は
風に乗ってふわっと女性の化粧品?の
香りがしたんだって。
椿か何かの。

さらにね、家に帰って撮った写真を見たら
後ろの木の陰から
鬼のような形相で睨みつけてる
女の人の顔「のようなもの」が
映ってたんですって。


Kさんの表情が明らかにこわばりました。

「…それ、私も全く同じ経験あるんです。」



ほぇ?(´∀`*)


「実は今名前が出た山じゃないんだけどね、
私の場合は高水三山。

岩茸石山から惣岳山に向かってる間、
ずっと誰かが後を付けてきてる感じがしてね
時々振り返っても
だ〜れもいないんだよね。
その時は友人も一緒に歩いてたから、
何かの勘違いだろうと思ってたんだけど。
で惣岳山の山頂で記念写真を撮って
山を下ってきたんだけどさ、
その友人が突然変なこと言い出すんだよ
『気づいてました?』
って。蒼い顔をして。

よくよく聞くと我々の後を
ずっと老婆が付いてきてたんだって。
おおよそ登山客とは思えないような格好で。
どうやら途中に結界が張ってあるらしく、
そこを過ぎたら追ってこなくなったって。


『あ、そういえば…』

ってその友人が
惣岳山の山頂で撮った写真を見てみたら、
二人の後ろにあった木の陰から
こっちを睨んでるお婆さんの顔があってね…」



それ、Kさんも見たんすか?

「ええ、見ましたよ!この目で。
あれは気持ち悪かったねぇ…。
今でも忘れられないよ!
私のカメラの写真もね、
お婆さんの姿は映ってなかってけど、
なんか空間が歪んでるような
奇妙な写真があってさぁ…。」



えええええ(´⊙ω⊙`)


結界にもピンとくるものがありました。

その山の怪談に書かれた場所
そして惣岳山から降りてきた場所
結界と思われる共通項は…

武蔵御嶽神社の領域!

さてその惣岳山に、
これから向かいますよ。

なぜ向かうのか!?

Kさんと上高地のバスターミナルでお別れする時

「またどこかの山でお会いできたらいいですね」

と挨拶をしました。
敢えて連絡先は交換せず。

「私のホームグランドは高水三山ですからぁ
高水三山に来てくれたら
会えるかもしれませんねぇ〜っ!」

Kさんがバスに乗り場に向かって歩き始めた時、
後ろ向きに手を振ってそう叫びながら
人混みの中に消えて行きました…。




ええええええええ(´⊙ω⊙`)


そんな恐い思いした山にまだ行くの!?(笑)

とも思いましたが、
そのKさんになんだか
再会できそうな気がして。

ずっとグリーンのドイターのザックを
探してる自分がいました。

たったったったっ…

禍々しい老婆に後を付けられないよう(笑)
惣岳山に向けてスピードを上げます。

途中、目の前で転んで崖から
転がり落ちてしまったご婦人を
救助したりしながら山道を駆け抜けます。



関東ふれあいの道

山を愛する登山客とはふれあいたいですが
この世のモノではないなにかとは
ふれあいたくないですなぁ。

そうそう、少し前に見た
「鎌倉ものがたり」
堺雅人さんと高畑充希さんが
新婚さんを演じたあの作品のような
愛のある世界観ならオーケーです。

寝たきりになったご主人(橋爪功さん)を置いて
先に旅立ってしまった奥様(吉行和子さん)
死神(安藤サクラさん)に「幽霊申請」を出し、
ご主人が亡くなるまでの1年ほど
幽霊になってご主人の身の回りの
世話をしてたり。

ご主人が亡くなった晩、
霊が見える主人公 堺雅人さんに
「ようやくこれで二人揃って
あの世に行けますわ」
と、ご夫婦そろって挨拶して
手と手を取りあいながら
あの世に向けて走る電車(江ノ電の旧車両)に
乗り込んでいく。愛ですね!

なんか涙出てくるわ。

そんなことを思い出しながら
薄暗い山道を駆け抜けていると
急にあたりが明るくなりました。


…ん?天からのお迎えか!?

なこたぁありません。

伐採の跡地で急に視界がひらけたんです。


惣岳山の山頂まであと0.1キロ
つまりは100メートル。

ウサインボルトなら9秒58

私なら…
10分くらいかかるかな?

瑞牆ほどではないにしろ
それなりのアスレチックコース!

危険というより

「ねぇ、道、ホントこっちで合ってるぅ?」

的な怖さ(笑)

そして惣岳山の山頂に到着〜


イエイ!

お分りいただけたであろうか…

私の顔が霊のチカラで歪んでしまっています
目や口が異様に大きく…(笑)


青渭(あおい)神社 奥宮

金網デスマッチのフェンスで囲まれてるのは
神殿に捧げるご神事が
ハード系プロレスというわけではなく
神殿を鹿や熊やヒトから守るためかな。
この建物の軒下でバーナー調理するのも
火事のモトになりそうだし
いろんなものから守るんやね。


山頂で休憩してたおじさんグループが2組、
私の後に来た若い女性グループなど
ここも賑やかです。
チームおじさんの主将らしき人と
少し会話を交わしました。


さすが人気コース。
特にぞくっとすることもなく。(当たり前だ)


しかしここにもKさんはいなかった。

山頂を後にします。

杉の実がコロコロ〜


落ちた杉の葉がクッションになり
なんか感触がソフトで心地いい


花粉症の方が見たらムズムズしそうなやつ

ムズムズしたらごめんなさい。
こいつ↑のせいです!


少々切り通しっぽくなった山道

高水山側と違って
こちらは粘土層

わずかな水でも泥濘になって
足元が不安定になります。

目の前にいたお兄さんも
ついうっかり尻餅ぺったんこ!

こういうところは逆に
勢いに任せて駆け抜けた方が
滑りにくかったりします。
靴底と路面の間に
不用意な横Gをかけないっつ〜か。

よいこは真似しないでね(⌒-⌒; )

さて、肝心の分岐点にさしかかりました。
王道はこのまま
関東ふれあいの道を抜けて御岳駅へ。
弾丸おばちゃまもそっちへ行ったはず。

んでも、私はここを折れて
あえて沢井駅に直接向かいます。

何故なのか!?

答えは次回。

うにょ〜んとしなった木

幹の下の方で中途半端に折れて
こんなカタチになりました。

水道のゴムパイプでも通ってるのかと思ったよ


キノコの山♡

さらに舗装路に出て
青渭神社 里宮の横を抜けて。


ここで残念なお知らせです。

これまであまたの山で苦楽を共にしてきた
コンデジ君がついにここに来て
お亡くなりになってしまいました。

2015年2月に私の手元に来てから。
槍ヶ岳をはじめとして
いろんなところにいきました。

享年 3歳と8ヶ月。

短い命でした。

いつまでも忘れないよ!
沢山の思い出をありがとう(;_;)

さてここからiPhoneです。

割れた岩

多分もともとあったやつを
どかさずに庭の景観にしたっぽい。


柑橘類が色づき始めてます。


青空と柿

あぁ、牡蠣食いてぇ


沢井駅の近くまで来ました。

青梅線の単線線路

軍畑付近よりは少しひらけてますね


青梅市のマンホールの蓋が
「梅にウグイス」で粋だね!


さて向かった場所は…

つづく!