触れようとおもいます。
写真は以前撮った上高地。
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…すいません、ネットで拾ったのですが
かわいかったのでつい…
出来心で貼った。後悔はしていない(笑)
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さて本題に入ります。
日本百名山といえば深田久弥、
深田久弥といえば日本百名山です。
その著作には、山を愛する深田氏により
山の素晴らしさ、
山に対する畏敬の念、
山の歴史や山名の由来などが
書かれています。
私が注目したのは
深田氏が山に登った時の時代背景。
例えば至仏山。
戦前に登った深田氏は
約1週間尾瀬にとどまったものの
その間誰一人と会わなかったという、
尾瀬がまだ秘境と呼ばれ
人々を寄せ付けない時代の話であったり、
まだ青梅線が開通する前、
奥多摩駅のあたりがまだ氷川と呼ばれ
SLとバスを乗り継いで
のんびりと山の中を走って行く時代
が描かれています。
そんな時代にあっても、
昔は歩くしかなかった青梅街道に
バス路線ができたことを
ことさらに語る深田氏の姿が
印象的です。
私はもともと都内の散歩でも古地図を見ながら
「この辺りは昔練兵場だったんだ」
とか
「ここにあった競馬場はなんで
なくなってしまったのだろう」
と当時の様子を想像しながら歩くのが
好きだったりします。
それが田舎に行けば行くほど
都会とはまた違った
独特のノスタルジーにつながります。
何度かブログにも書きましたが
似たような感覚でいうと
「八つ墓村」や「獄門島」で有名な
横溝正史作品も
戦前戦後の鄙びた田舎の様子が
詳細に描かれており
なぜかその背景に心を惹かれたりします。
電子本として読めるので
便利な時代になりました。
日に焼けて
フチが小麦色に染まりつつあり
独特の芳香を放つ
文庫本を読むのも好きなんですけどね。