この季節になるとテレビを賑わすのは
・高速道路の渋滞の長さ
・新幹線の乗車率
・日航123便墜落事故関連
・太平洋戦争関連
あたりでしょうか。
日航123便墜落事故の当日、
固唾を飲んでニュースを食い入るように
見ていたことを思い出します。
後年フライトレコーダーが公表されたり
生存者の方の体験談などが出版されたりして
犠牲になった皆さんが
事故発生から墜落までの32分間
激しい緊張と恐怖に包まれながら
希望と絶望を交差させていたのか
おぼろげにも知ることが
できるようになりました。
犠牲になられた方のご冥福を
お祈りします。
8/15の終戦の日に、
お墓まいりに行ってきました。
初盆です。そして来月は一周忌。
早いものですね。
夜、先方のお宅の近くで
打ち上げ花火が上がりました。
数は少なかったですが、
隣のお宅の小さいお孫さんが
おじいちゃんと一緒に出てきて
耳を押さえながら花火を見ていました。
おじいちゃんが何度も
「雷じゃないんだから
耳を押さえなくてもいいよ」
と諭しているのに聞く耳持たず(笑)
なんだか微笑ましかったです。
テレビで、
「私たちに戦争を教えてください」
という番組をやっていました。
戦争をリアルに経験した方たちが
戦争の悲惨さを伝えるものでした。
非常に興味深い内容でした。
私の祖父も陸軍の軍曹として
戦地に赴いたそうです。
生きて帰ってはきたのですが
終戦間も無く、病で亡くなりました。
直接話を聞くことはかないませんでしたが
もし生きていたらじっくりと
話を聞いてみたかったです。
とあるサイトで
こんなことが書かれていました。
「戦争の悲惨さを伝えるのもいいが
なぜ戦争が起きたのかを
きちんと分析しないと、
再発防止にはならない」
この意見に共感しました。
数年前に私も
「Balance of Power」
というタイトルで
国際情勢の記事を書きました。
今振り返れば一部の予想が
的中しています。
戦争は誰だってしたくない。
一部の人を除いて。
安保法案について世の中では
様々な意見が飛び交っています。
私の意見としては、
賛成でも反対でもありません。
その理由は、まだまだきたんとした
議論がなされていないからです。
賛成派も反対派も、表面的な
メリット、デメリットのみでしか
デモや辛辣な情報発信を
していないように感じられるのです。
集団的自衛権を持つことで何が起きるのか
メリットとリスク、リスクヘッジは
どう捉えるのか、またその
フィジビリティはどうなのか。
政府も、我々国民もきちんと
冷静に分析した議論が必要だと
私は考えています。
もちろん私は戦争反対です。
楽観的と言われるかもしれませんが
日本の本土での戦争は起きないと
考えています。
戦後70年を振り返ってみても、
途上国や離島を舞台にした
「代理戦争」はしばしば起きていますが
経済大国の本土での戦争は起きていません。
WW2以前は、大国が自国の領土を拡大し
資源や、格下の労働力を得ようとしていました。
現在では経済における国際協調が発展し
植民地や奴隷などいなくても
経済が成立しています。
発展途上国と言われる国々でも
少しずつ教育の浸透、
労働条件の改善が進んでいます。
それらを破壊してまで戦争をする
メリットが、今の世界にどれだけ
存在してるでしょうか。
とはいえ、兵器を作る側にとっては
兵器を消費しない限り儲けが得られません。
侵略という名目の戦争はなくなり
テロ活動に対する武力行使に
シフトしてきました。
テロリストに地対空ミサイルなどを
売っているのは誰なんでしょう?
その土地の情勢不安を煽り
テロリストに武器を売り、
その一方でテロ鎮圧のための
武力行使が行われるわけです。
先のイラク戦争では
「大量破壊兵器を持っているから
先制攻撃を仕掛けましょう」と
アメリカ議会が賛成して戦争が始まりました。
しかし戦争が終わってみてわかったことは
大量破壊兵器なんて存在していなかったこと。
大量破壊兵器が存在すると吹聴して
あれだけのことを起こした人
誰か責任を取ったのでしょうか?
これに懲りて当分は
「言いがかり戦争」は
起きないんじゃないかな?
このように侵略戦争が減ってくると、
中央政府が強権的な政治を行っている国では
一番恐れるのは他国からの侵略ではなく
軍部によるクーデターになります。
軍の不満の矛先が自国政府に向かないよう
仮想敵国を立て、軍の存在意義を
明確にしようとします。
幸いにも日本は、そのどちらにも
含まれません。
また、日本の国土が戦場になったとしたら
世界中の経済が大混乱します。
世界的に影響力を与える経済大国化は
それだけで十分、戦争の抑止に
なっているのではないかと思います。
改めて、日本が戦争に巻き込まれる
ケースというのは、どういうケースが
残されているでしょうか。
このような、現在の世界情勢を加味して
集団的自衛権の必要性を議論している
場面を一度も見たことがありません。
未だにWW2の頃から
世界が何も変わっていない
と考えていらっしゃる方が
多いように思います。
ちなみに、竹島にしても尖閣諸島にしても
兵士の命を犠牲にしてまで守るほどの価値は
ありません。
鉱物資源?水産資源?いくらでも
代替案がありますよね。
紛争相手国も含め。
単なる政治カードとしてのコマしか
持ち合わせていないのです。
こういうネタが頻繁に出てくるというのは
そのカードを持ち出した国で、
国民の不満を背ける必要がある
というだけではないでしょうか。
いろいろ書きましたが、結局のところ
前回書いた「Balance of Power」から
私のスタンスは変わっていませんね












