週末は、取り貯めた映画を見るのが
日課になっています。

今週末は、ジェームスボンドでおなじみ
ダニエル・クレイグが出演したR-15指定映画
「ドラゴンタトゥーの女」
です。
彼、私と1つしか違わないんですね。

ジェームスボンドシリーズは
これまでにいくつもの作品が作られ
その時々で主人公ボンドを演じる
役者さんが変わっています。

「ロシアより愛をこめて」のショーンコネリーや
「ムーンレイカー」のロジャームーアが
特に印象深いと思います。
でも、最も原作に近いボンドを演じるのが
このダニエルクレイグではないでしょうか。
(それまではリビングデイライツの
ティモシーダルトンが原作に最も
近い男と言われていました)

さて、話を「ドラゴンタトゥー」に戻します。
元々はスウェーデンで制作された同名映画の
ハリウッドリメイクなんだそうです。
リュック・ベッソン監督のニキータ
(ハリウッド版は「アサシン」)
みたいな感じですかね

ダニエルクレイグを意識したのか、
オープニングはボンドシリーズの
オープニングを思わせる、
幾何学的なCGとシルエットを
巧みなスローモーションで表現するアレ。
まさにガン・バレルシーケンス
(銃口越しにボンドを覗き込む
伝統のシーケンス)
があってもなんら違和感がありません。

そこへ持ってきて、テーマソングが
Led Zeppelin の Immigrant Song (邦題:移民の歌)
のカヴァーときたもんですから、おじさん世代は
ノックアウトです(笑)

そのオープニング映像がこれ↓


クレイグが演じる主人公ミカエルは
小さな新聞社の共同経営者兼記者で、
ボンドのようなタフガイにして頭脳明晰
というわけではなくごく普通の人。
ひょんなことから私立探偵まがいの事を始めます。
もちろん、めちゃめちゃダンディーです。

あ、タイトルが「ドラゴンタトゥーの女」
なんだから主人公はルーニーマーラー演じる
リズなんじゃ?という意見もありますが、
主人公ミカエルの目に映った一人の女性
ってのがタイトルになっていると私は判断しました。
007シリーズでいうと「黄金銃を持つ男」みたいな。


ストーリーはというと、
・没落しかけている名家の醜聞
・多すぎるほどの登場人物と複雑な人間関係
・これに探りを入れようとする私立探偵の地道な調査
・得体の知れない妨害工作
・40年前の未解決事件と、その意外な真相

面白い事に、これら全て
往年の横溝正史作品のエッセンスなんですね。
この事件の結末は私も予想できませんでした。
まるで青沼静馬とスケキヨ(犬神家の一族)ではありませんか(笑)

目を覆いたくなるような暴力シーンなどもありますが、
私はなかなか楽しめました。

Immigrant Song、Zeppelin のオリジナルはこちら