ここ2日ほど関東では
さわやかな晴天が続きましたが、
それもつかのま。
明日からまた天気が崩れるそうです。
梅雨が明けたら、今年の夏は
暑い夏になるんだとか。
長期予報で言っていましたが
なんとなく冷夏になりそうな
気がしないでもありません。
さて、今日の音楽は、
Bertie Higginsの「Casablanca」です。
これは郷ひろみさんが
「哀愁のカサブランカ」というタイトルで
日本語カバーをしたので、
メロディはよくご存じかと思います。
日本語の歌詞では読み取れませんが、
原曲の歌詞は、もちろん、1942年に公開された名画
「Casablanca」からきています。
1942年というと、日本ではミッドウェイ海戦の年(6月)。
戦局が大きく変わり、この頃から徐々に負け戦が増えてきた頃です。
Casablanca というと、有名なセリフ「君の瞳に乾杯」から、
ロマンチックな映画と思われがちですが、
ハードボイルド映画に分類されます。
ハンフリー・ボガード演ずる無頼漢「リック」を中心に
いまいましいドイツ占領軍との軋轢を描いていたり、
リックがかつて愛した女性ルイザ(イングリッド・バーグマン)と、
決して復縁することのない悲哀劇など、
切ないシーンが多く、そして前出の「君の瞳に~」
に限らず、この映画が出自となった名セリフも多いんです。
そして、この映画のテーマ曲である「As time goes by」は
2004年をもってしても、米映画音楽ランキングで堂々と2位を飾る
名曲となっています。
この、リックや「As time goes by」まで歌詞に含まれている
原曲は、日本語バージョンのような単なるラブソングとは大きく
異なっているんですね。