「ペンは剣よりも強し」
最近は「文春砲」という熟語まで出来てしまった。
この言葉を痛感しているのは、噂の渦中にある香川照之さんではないだろうか。
「血は争えない」というが、彼の父親も一時期、女性問題で大変だった。ニ代目市川猿翁氏は、私の息子が卒業したK大学にも籍を置いていた人だ。
母親の浜木綿子さんは、女優をしながら息子を東大まで行かせたのだから大したものだ。
有名人になると、常にパパラッチに注意しなければならない。
私生活までも公的に晒されてしまう。
何気ない失言で、地位や名誉を失う人もいる。
たかが失言くらいと思うが、マスゴミは、黙ってはいない。特に週刊誌は、有名人の失言や失態を虎視眈々と狙っているのだ。
雑誌を売って儲ける仕事だから、面白おかしく記事を書かないといけない。
狙われた獲物は、泣き寝入りするしかない。
かつてビートたけしは、週刊誌フライデーに戦いを挑んだことがある。彼くらいの大物ならともかく、ふつうは抗っても勝ち目はない。
場合によっては、人生の終焉となる。
マスゴミは、ターゲットにされた人達にどんな運命が待ち構えているか、慮ったりはしない。
過去には自殺に追い込まれる人もいた。
記者たちは、正義漢のつもりでいるのかもしれない。
彼らから人間的な優しさを微塵も感じ取ることが出来ないのは、この私だけではないだろう。