
全国で空き家数(空き家率ではない)が第一位は、東京都世田谷区らしい。なんと5万戸もあるというから驚きだ。
都内で世田谷区は大田区に次いで面積が広いが、大田区は羽田空港の敷地を除けば、住宅地面積では世田谷区が一番広い。
よって、世田谷区に空き家が多いのも頷ける。
私が学生時代に暮らしていたのは世田谷区だが、当時はいまほど空き家はなかった。
アルバイトとして新聞店で働いていたため配達エリアの住宅事情は知悉していたつもりだ。
空き家は皆無だった。
ところで、問題は空き家が存在することではなく、空き家が廃墟と化すことだ。
中には半世紀以上も放置されて、猫やハクビシンたちの住まいとなり、悪臭を放つものもある。
地震や台風で倒壊した場合、近隣の人々に甚大な被害を与えかねない。
現行の法律で取り締まることは不可能だ。
ならば法改正をするしかない。
たとえば、ある年数が経過しても居住しないなら市町村で没収する、というように。
元来土地は天が人間に授けて下さったものだ。
“一所懸命”という言葉も、武士が賜った1ヶ所の領地を命を懸けて守ってきたところに由来するが、本来は天からの授かりものであることを忘却してはならない。
使わないなら、公的なものにすべきである。
*上の画像は、私が60年くらい前に住んでいた長門市にある屋敷をGoogleから得たものだ。家屋は建て替えられているが、塀は当時のまま残っている。背丈の低かった木々も今は大木となっている。