芥川賞作家・西村賢太氏が他界した。
“中卒”で芥川賞を受賞するのも珍しいが、彼の人生は波乱に満ちていた。

彼の命式を見てみよう。

【年】丁未・比肩・冠帯
【月】丁未・比肩・冠帯
【日】丁丑・        ・墓

比肩だけで揃うものを「天元一気」という。

努力すれば、その道で頂点に立つことができる実力を持っているが、努力しなければ三流の人生をあゆむようになる。

また比肩星が強いので、お金の星である財星を剋するためお金は貯まらない。
さらに、親和性に乏しいので、孤独になりやすい。たとい結婚しても長く続かない。

性格は、竹を割ったようで白黒ハッキリしている。「過傷官」でもあるので、気も短かったことだろう。

大運を見ると、1歳から~10歳「比肩・冠帯」、11歳~20歳「劫財・建禄」と、凶星がつづき、苦労続きであったことが窺える。31歳から40歳で「印綬・衰」で天徳星も働き、才能が開花したと言える。

さらに、この比肩星が強い人には「偏官」
が出ることで世に出ることができる。

野間文芸新人賞、芥川賞と40代で受賞している。

ところで、敬愛する石原慎太郎氏が他界して間もなく、西村氏も他界した。

大運「正官・死」、年運「正官・死」で、奇しくも死運が重なっていた。

霊界から石原氏が引っ張ったかのようにも見える。