もしかして初めから分かっていなかったかもしれない。
最近、そう思うようになりました。
以前から次男が何か失敗する度に何が悪かったか説明をして、「分かった? もう同じ失敗をしないようにね」と伝えていました。
その度に次男は「分かった」と答えていました。
でも次男は何度も何度も同じ失敗を犯してしまうのです。
私はそれをADHD故の自己中心的な行動の表れだと思っていました。
何かを「したい」と思ったら、すぐに飛びついてしまう傾向が強いのは事実です。
しかし、最近次男に注意をしていてイラついた時によく言う言葉があります。
「すげー言ってくるからイライラする」
最近までは次男の持つ被害者意識の強さから、同じ失敗をしてしまう次男に対する説教が「自分ばかりが責められている」と感じているのだろうと思っていました。
だからこそ私はしっかりと話して、同じ失敗を防ぐことが出来たらこの度重なる注意もなくなることを分かって欲しい、とついつい長めの説教になってしまっていました。
そして最近何となく次男のWISC-Ⅳテストの結果を見たのです。
当時は専門家の説明を受けるだけで深くは理解をしてませんでした。
しかし今、そこの数値の意味を考え直したとき…「言語理解」と「処理速度」の値の低さに考えさせられました。
そして導き出した仮説:
次男は初めっからほとんど注意されている言葉の意味を理解していないのではないか?
意味が分からないのに次々と突きつけられる言葉の奔流におぼれそうになり、イライラしていたのではないか?
そしてそこから抜け出すためのキーワードが「分かった」になっているのではないか?
一件普通に見える次男。
でもその頭の中で何か映っているのか分からないのです。
そしてきっとこの仮説を説明しても、かれの脳には「またすげー言ってきてる」としか映らないのでしょう。