私が私でいる意味が
私を蝕んでいたんだね・・
作りたての庭で 拾ったばかりの体で
こんなに美しい世界の中で・・
・・私は罪として生きていくと 誓うのだ
あなたの声の振動が
私を悲しくさせたんだよ
錆びついた心臓も びくともしない体も
枯れ果てた地の 微かな熱に
埋もれたまま 瞳を閉ざすのだ・・
叫ぶようにこの歌は 空をも突き破り
あなたの元へと飛ぶけれど
きっとその最中に燃え尽きて儚く塵となるだろう・・・
許されることもなく 帰り道も残らぬ夜を
灯すようにこの歌は 闇をも切り裂いて
あなたみたく 涙をこらえた顔で 隣を歩くのだろう
私が私でいる意味は
あなたが最も知っていたよね
殺し合う庭で 傷だらけの体で
あんなに美しい世界は まるで
その罪を讃えるように 笑うのだ
あなたの色も輪郭も
私には見えなくなったんだ・・
あなたの声の振動に
恐怖を覚え始めたんだ・・
あなたのことを何一つ知らぬまま
・・今日まで生きていたんだ・・
叫ぶようにこの歌は 私を貫いて
あなたの元へと 飛ぶけれど
どうせその最中に燃え尽きて私もろとも消えるだろう・・
許されることのない 私たちの罪を
解すように この歌は 嘘をも打ち砕き
あなたみたく 物静かな笑みを浮かべ 歩くのだろう
あなたみたく か細くも 優艶な声が
あの歌の中に 微かに響くのだ